(このシリーズのこれまでのお話はカテゴリーの「履歴書」をご覧ください)
そして、ホントウに大変なのはそれからだった。
言葉や思考の組み立て、価値観、行動様式、その他もろもろ、まるで正反対。
ずっと逆立ちをして歩いているような毎日。頭の中はいつもオーバーヒート。
ただ毎日を"生きる"だけで心身ともに疲れきっていた。
銀行で口座を作る、食料品の買い物に行く、たかがそれだけのことがものすごい大仕事だった。
電話でのやりとりはサッパリわからないので、用のあるところにはできる限り出向いていった。
どうすればいいのか尋ねることすら英語ではできなかったので、周りの人がどうやっているのかを見て真似て。
何をするにもとにかく時間がかかった。
毎日ヘトヘトになって生きていた。
だけど、"ヘトヘト"なんだと自分で気がついたのは随分後になってからだった。
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