今度このレストランに入ってみようとか、このお店覗いてみたいな、とか思ったときに身体にものすごい緊張感が走ったことに。
なんでこんなに緊張するんだろう?
一人でレストランに入ったりお店を覗いたりするのは勇気がいるもんだと思いますが、それを差し引いてもこの緊張感はちょっとヘン。
で、わかりました。これはおそらく前に住んでいた砂漠の町で身に着いた習慣。
アジア人が珍しいその砂漠の町では、レストランやお店に入ると周りがみんな白人で白人じゃないのはあたしだけなんてことも珍しくなかったんです。
昼時の混雑したピザ屋さんに入ったら、そこにいた人たちみんなの視線を一斉に浴びたこともありました。
とにかく浮いたんです、何処に行っても。だから必然的に一歩外に出ると緊張して“構える”癖がついたんだと思います。
そういえば、その昔、誕生日にスパ(エステ?)のフェイシャル・マッサージ券をもらったことがありました。
アメリカ人のクラスメートが何人かで集まってくれたんです。
それがあたしには全然嬉しくなかったんです。それどころかせっかく貰ったんだから“行かなきゃならない”と思うと何だか腹まで立って・・・
日本でもエステとか行ったことがないのに、そんなところでどうやって振舞っていいかわからない不安はもちろんあったと思います。
でも、それよりも、そんな白人の中流階級以上の人しか行かないようなところにノコノコ行って晒し者になりたくない、という気持ちが怒りになっていたんじゃないかと、今となっては思います。
今いるところにはアジア人がたくさんいます。
アジア人どころか、人種も民族も国籍も違う人たちがいっぱい。
だからと言って差別がないわけじゃありません。
でも、浮かないんです、何処に行っても。
「なんであんたここにいるの?」なんて目で見られることはないんです。
それどころか、あたしがそこにいようがいまいが誰も気にしない、見てない感じです。
だから、構えなくていい、緊張しなくていいんです。
これやっと頭でわかったんですが、これまでの“習慣”が身体から抜けるにはまだちょっと時間がかかりそうです。
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黒人の友達と二人で白人しか行かないようなちょっとおしゃれなレストランへ行っってしまったときは汗かきまくりでした。料理の味も覚えてない。(;^_^A アセアセ・・・ 知らない町ではそういう事情は後でわかるものですからねー・・・なんか、哀しいです。
黒人とアジア人で白人レストラン(?)に知らずに踏み込んでしまったっていうのかかなりツライかも・・・料理の味も覚えてないって言うの、わかります(;^_^A
21世紀になってアメリカでは目に見える明らかな差別というのは少なくなっているようには思いますが、Unintentional(故意でない)差別とか、社会構造に組み込まれてしまっている差別とかはまだまだこれからのように思います。
>ヒロシさん
なるほど、そうですよね。比較的白人社会に受け入れられやすいアジア人のあたしでさえ、ただ生活するだけで知らずにこんなにストレスを感じていた(る)ことを思えば、黒人の人たちが日常生活で受けているストレスってものすごいかもしれません。
Unintentionalな差別やInstitutionalizeされている差別は相手に差別意識がないだけに、Intentionalな差別より始末が悪いです。
いや、差別問題に関してはあたしも熱くなるのでだいじょうぶです(^_^;)
ちょっと語りそうになってしまいました・・・。自己コントロール(ききーっ←ブレーキの音)!!
道を歩いているだけで車から罵声が飛んでくることもよくありました。「田舎だしきっと外の世界のことを知らないんだ。かわいそうな人だ」とあまり気に留めてはいなかったのですが・・・
アメリカの田舎では有色人種への差別が根強い気がします。
長年続いた差別の解消はなかなか難しいのも現実ですが、少しでも改善できないものかと思っています。
デトロイトの入国管理で
「アメリカは何回目?」
と聞かれたんですよ。ハワイ行ってるの忘れてて
「初めてです」
と言ったら、20歳台の大柄な女性でしたが、
「うそ。ハワイに行ってるじゃない」
って言われたので、「あ、忘れてた」なんて単に平謝りするのも芸がないかと思いまして。
"Well... 50 years ago, Japan has already ocupied it, hasn't it?"
「あれ、50年前にそこは占領したはずだけど」
とボケましたらいたく気に入られましたよ(笑)。「失敗したくせに」って的確なツッコミ入りましたけど。
「道を歩いているだけで車から罵声が」ってそれはひどい!!!
>ヒロシさん
そうそう、意識がないだけに次世代にしっかり引き継がれてしまいますよね。
>bunさん
なんかすっごい高尚なボケ&ツッコミですねえ・・・(←感心しているらしい)