2005年11月10日

シンプルが好き

It takes so much more energy setting routines than just following them.
(日常のお決まりごとを一からつくりあげるのは、出来上がったお決まりごとを繰り返すよりはるかにエネルギーが要るもんだよ。)

あたしの博士論文の元Chairのお言葉です。
論文が進まないあたしにこう言って慰めてくれました。なんていい先生なんでしょうもうやだ〜(悲しい顔)

でもまさにそのとおりなんです。
今のところに引越してから前に住んでた砂漠の町を懐かしむことはほとんどないんですが、あの頃のシンプルな生活だけは懐かしいです。

月曜から金曜までは、朝起きてシャワーを浴びて朝ごはんを食べながらネットをつないでメールのチェック。それから仕事に出かけて、日中は仕事。ランチは職場のカフェテリアだったり、出入りの業者さんがケータリングしてくれたり。曜日によって帰る時間はまちまちだけど、帰ったらテレビ観ながらネットしながら晩御飯。晩御飯も数少ないレパートリーを繰り返すだけ。後は博士論文の作業をしたりしながら気絶(=寝る)
金曜だけは夕方早めに職場を出て、帰りにスーパーでお買いもの。お買い物も買う物が大体いつも同じなので、大きなスーパーでも必要なところだけくるっと回っておしまい。
土曜日は朝ゆっくりしてそのあとお洗濯とお掃除。日曜は昼くらいから仕事場にでかけて論文やその他の作業。

毎週コレを繰り返してればいいだけでした。

ところが引っ越してからは何もかもがめっちゃくちゃどんっ(衝撃)
週に一日だけは朝一番から授業があるので早起きですが、それ以外はなかなか朝起きられず、最近になってやっと大体決まった時間に起きられるようになってきました。
それからシャワー浴びて朝ごはんレストラン、は同じですが、その後なかなか出かけられないことしばしば。山のようなクレジットカードの請求書と格闘したり、電話会社に電話して電話代の請求ミスを訂正したり、新しく買った電化製品の不具合でヘルプ・センターに電話したり、郵便局に行ったり、新居の管理会社に電話したり・・・ そういう突発的な用がしょっちゅうあるんです。
それらを片付けてやっと出勤したら、もうお昼。ところがうちの勤務先の大学のカフェテリアはお昼1時間しか空いてなくて、その時間にいけないことが多いし、メニューもいい時と悪いときの差が激しいのであまり使いません。外に買いに出るとなると車動かさなきゃならないし。なので電子レンジでチン☆のランチを持って行ったり、おにぎりを持っていったり、最近の流行はどん兵衛あせあせ(飛び散る汗)
週一回Faculty Meetingがありますが、それ以外にもFaculty Developmentと称したワークショップがあったり、シンポジウムがあったり、学生さんとのアポが入ったり。
帰るのは大体夜なんですが、新居やオフィスにあれがないこれがない、の状態なので帰りはほとんどいつもどこかに寄ってお買い物。初めて行くスーパーだったりお店だったりして、どこに何があるのかわからないので、ぐるっと全部見て回って、こんなものがある!あんなものもある!と感心してるとあっという間に1−2時間たってしまいます。
それでヘトヘトになって新居に帰って晩御飯。おっとその前に新居に帰ってかばんを置く場所もまだ決まっておらず、玄関を入って郵便物とかばんをかかえてウロウロすることしばしば。
そして晩御飯の仕度。ところがこれまた日系のスーパーで買い物をしたりするので、うちにある食材が砂漠時代とは全然違うんです。てゆーか、せっかくこんなに日本の物が何でも手に入るところにいるんだから砂漠時代と同じものなんか食ってたまるか手(グー)と何だかわけのわからない自己葛藤をかかえていて、そのくせうちに食材や調味料が何でも揃ってるわけじゃないので“何食べよう・・・”から考えなきゃなりません(-_-)
そしてやっと晩御飯を食べてほっと一息ついてソファーに座ってテレビをつけるとその後は記憶がないことがしばしばたらーっ(汗)
週末は掃除と洗濯、と言いたいところですが、これも土曜日だったり日曜だったり、時には月曜だったり、一週間すっとばしたり。それからココの銀行は土曜日にあいているので銀行に行ったり。
せっかく歩いていけるところにレストランやおしゃれなカフェやお店がある便利なところに住んでるんだから、ご近所散策を“せねば”と思ってご近所散策に出かけたりもします。まだ行ったことがなくて(平日の)夜に行くのが不安な場所へのお買い物も週末に。あとは職場に行ってオフィスでお仕事などなど。

家事(買い物・洗濯・掃除など)に取られる時間が多くてほとんど腹が立ちますむかっ(怒り)
家のこと何もしなくてよかったら今頃博士論文なんてとっくに・・・(ほんまか)

嗚呼なつかしのシンプルライフ。
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posted by EL at 23:59 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日々の泣き笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ELさん、はじめまして。
最近ランキングから飛んできて、楽しんで読ませていただいていました。
私はこの夏にアメリカで修士をとるために来たばかりなのですが、博士号も考えているのでELさんのブログはとても刺激になります。
教えることも考えているのですが、英語に自信がなくて難しい…。それを実践しているELさんはすごいなあ。

新しいところで生活を始めるのってばたばたするけど、何もないところから組み立てていくのって面白くもありますよね。(て、ELさんは忙しくてそれどころじゃないかしら)
家事で時間をとられるというのもわかるなあ。
私は洗濯が億劫でたまりません。

そのうち、また落ち着いたルーティーンができあがるよう祈ってます。
また遊びに来させてくださいね。ではでは。
Posted by 大福 at 2005年11月12日 10:34
ELさんは新しい生活が大変そうですね。僕も去年は環境が激変(大陸の真ん中>端っこ、研究大学>教育大学、学生数十人>数百人などなど)したのでどえらい苦労をしましたよ。少し楽になった今から見ると苦労をしたおかげで自分や自分のやっていることの意義を見直せたのでよかったのかなとも思えますが…でも苦労の真ん中だとそう考える余裕もなかったりするんですよね。
ちなみに僕がここで聞いてしみじみ本当だと感じた言葉ですが>
It is difficult to get used to a new place, because you don't know where to cut corners
というのがあります。新しい仕事場だとどういう所で手抜きしてもいいのかが分からないので大変なこともありますよね。逆に言うとうまく仕事をしてる人は手抜き名人だともいえるのかもしれません。
Posted by 竹野内 at 2005年11月12日 13:25
ELさん、新しい場所での新しい生活はそんなものですよ。私なんて同じ場所だけど住む家を変えただけで、それくらいばたばたしてました。なんとか博士論文は書き上げたものの、食事はいまだに簡単なものばかりで、来る前に思っていた食生活とは雲泥の差!!

私の場合は、場所も生活も変化する場合は、大抵1セメかかってます。ELさんも今度は教える側ですし、1セメかかって当然ですよ。

あ、ちなみに。クレジットカード・電話、その他の苦情の電話はアメリカ生活では当たり前ですよ。そこが、私のアメリカの嫌なところです。

ゆっくりとセットアップしてください。
Posted by トラ猫 at 2005年11月13日 03:14
>大福さん
いらっしゃいませ♪ アメリカに来られたばっかりだと、大福さんもアジャストメントが大変ですね。何もないところから組み立てるっての、楽しくないんです(爆)本当は、おうちも家具もぜ〜んぶ用意してもらったところにはいどうぞってされたいです。でも、ピンクの部屋だったりお花のカーテンだったりすると困りますが・・・(^_^;)

>竹野内さん
手抜き、これが大の苦手なんです。手抜きのうまい人っていますよね。ホント羨ましい。本を読むの一つとっても、英語だと手抜きできませんから。日本語の本だったら流し読みしても内容わかるのに(>_<)

>トラ猫さん
そんなもんなんでしょうか。日本から砂漠に来たときは一週間でほとんどセッティングできちゃいましたからその感覚が抜けなくて・・・
そういえば、苦情の電話のことで書きたいことが山ほどあったんでした。そのうちエントリーします。
Posted by EL at 2005年11月14日 03:51
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