2005年10月03日

Curse(呪い)

先週から強い怒りと不安とショックと落胆との入り混じった日々が続いています。
実はとある資格試験を今週受ける予定だったんです。
この資格というのがあたしにとっては大きないわく付きの試験で、本来なら少なくとも1年前には取れていたハズの資格なんです。本来の本来なら(=日本での実績を認めてくれれば)5年くらい前に取れているべき資格なんですが、それはまあこっちへ置いとくとして。
どうでもいい資格ならともかく、この資格はあたしのキャリアや収入を左右するとても大事な資格です。
それなのに、その資格が州の資格認定協会のいい加減な運営のせいで、ずっと取れなかったんです。

ことの初めは2年前。

一定の条件を満たしていれば本免許に必要な条件が揃うまでのつなぎとして、州の資格認定協会に申請すれば仮免許がもらえるので、その仮免許でそれまでずっと仕事をしていました。
その仮免許というのが1年ごとに更新をしないといけないのですが、仮免許の認可通知には更新前に通知すると書いてあるのに、通知が来たためしはありません(-_-)
自分で覚えていないといけないのですが、更新と言っても“もう一年仮免許を延長してください”という手紙を送ったら、“一年延長しましたよ”と返事がくるだけのほとんど形式だけのものでした。
ところがその年はうっかりしていて仮免許の期限が切れる前に更新をするのを忘れていて、ひと月ほど過ぎてからハッと気がついてあわてて更新願いの手紙をいつものように送ったら、「あなたは既に仮免許を5年所持しているのでこれ以上の延長はできません」と返事が返ってきました。

なにいっ、仮免許の最長期限が5年だなんて規則がいったいいつできたんだ!?
そもそも、万が一そういう規則があったとしてもこういう場合はフツーその期限が切れる前に「切れますよ」って通知しないかあ?!
も一つそもそも、あたしの周りには5年以上仮免許持ってる人がいっぱいいて、その人たちは何の問題もなく延長できてるのに、何であたしだけ!?

仮免許がないと仕事が続けられないので、当時の職場の大ボスを巻き込んで資格認定協会のトップにかけかってもある日突然あたしにだけ適応されたその規則は曲がらず、あわてて別の資格の仮免許を取って仕事のクビは免れました。

そして、その仮免許が切れる切れないのドタバタの間に本免許を取るための必要条件というのが揃った(無理やり揃えた、とも言うダッシュ(走り出すさま))ので、書類を提出して本免許取得試験を受ける申請をしました。
すると今度は「一部の書類不備のため資格取得のための必要条件を満たしていることが認められません」ときた。
このときはあたし一人じゃありませんでした。砂漠の大学院の友だち二人も全く同じ理由で申請却下。ちなみにこの二人ともあたしと同じ時期に仮免許を取ったのですが、この二人は何の問題もなく6年目の延長ができていました。
前にも書いたようにこの免許はキャリアと収入にかかわる(=免許があると給料があがる)ので、申請を却下されて三人とも大ショック。しかもその理由の“書類不備”というのが全く腑に落ちないので大憤慨。

その特定の書類に関するそんな規定がいったいいつできたんだ!?
そもそも、万が一そういう規定があったとしてもそういう場合はフツー仮免許認可通知に明記しないかあ?!
もひとつそもそも、うちの大学院のプログラムの学生は今までみんな同じようにして申請して問題なく試験が受けられていたのに、何であたしたちだけ!?

砂漠の大学院のプログラムディレクターの先生に相談して、三人ともそれぞれappeal(再審議の要請)の手紙を資格認定協会に提出したのが今から一年前。
協会からは「Appealを受理しました。年明けの1月に行われる役員会で再審議されます。」という返事。
この再審議の結果ははあたしたち三人だけじゃなくて、仮免許を持っているうちのプログラムの学生みんなに影響するので、プログラムディレクターも「この三人はうちのプログラムの指示通りに手続きをして、うちのプログラムと協会の元の契約ではそれでいいことになってたので、何も間違ったことをしていない」という旨のあたしたちをサポートする手紙を協会に書いてくれました。

そして1月が過ぎ、2月が過ぎ・・・
待てど暮らせど資格認定協会から何の音沙汰もなし。
こっちから電話しても「協会長が今手紙を書いているところです」という間抜けな返事。一人が協会長に直接電話で問い合わせてもぬかに釘。手紙で問い合わせても返事なし。
そうこうする間に事は州の大学院全部を巻き込んでの大騒ぎへと進展。どうやらこの協会はこういういい加減な対応をあちこちでしているらしく、州のあちこちの大学院のプログラムディレクターが揃って正式に苦情を申し出ることになったとか。
あたしはと言えば、別の仮免許でとりあえず仕事はできていて、当分はそれで大丈夫だし、そうこうしている間に別の州での今の仕事が決まったので、Forget Texas!(別の“F”ワードを使いたい気分でしたがあせあせ(飛び散る汗)) つまり引っ越し先の州で免許を取ればいいから、テキサス州の免許なんていらんわいっむかっ(怒り)ということで開き直りモード全開。

そして引越し前のバタバタの最中、夏のある日、州の資格認定協会から一通の手紙が届きました。
「本免許取得試験のあなたの受験申し込みは許可されました。追って受験手続の書類が届きますので・・・」

はあっexclamation&question

半年以上音沙汰なく、手紙が来たと思ったら何の説明もなしに今度は打って変わって試験うけていいですよだとお!?
他の二人にも同じ通知が届きました。
テキサスに何の未練もないあたしはこんな馬鹿げた資格認定協会とこれ以上係わり合いになりたくないので、そんなものは無視して引越し先の州で免許を取るつもりでしたが、今の勤務先の大学院のプログラムディレクターに「(テキサスの免許を)取っておいた方がいい」と言われて、しぶしぶ受験手続をしました。
幸い、免許はテキサス州の免許でも試験は全米どこででも受けられる、つまり、日本にもある大手の試験請負業者が試験実施を請け負っているので、その請負会社の試験センターがあるところならどこでも受けられるという仕組み、なので、引っ越してすぐの9月初めに申し込みをして、10月の最初の週(今週)に今の新居のある市内の試験センターで受験する予約を取りました。
試験期間というのが三週間ほど設定されていたのですが、引越しやら何やらでバタバタするだろうからとその期間の最終の週にしたんです。

そして先週の初め、一本の自動音声メッセージが携帯に入りました。
「あなたの試験センターは閉鎖されます。あなたの予約はキャンセルされましたので、再予約をしてください。」

はああああああっexclamation&question


次の日の朝一番で試験請負業者に電話をしました。
すると、要領を得ない予約係りが何度も待たせた挙句「今週の土曜日に空きがあります」と。
今週の土曜日って、今日は水曜日で、あたしの予約は来週だったわけで・・・試験勉強してないってば!(^_^;)
「それなら別の市の試験会場はどうですか?」
一番近くのところで車で3時間かかるんですが、あんたガソリン代とか出してくれるわけ?
その予約係りさん、いちいちスーパーバイザーに聞きながら対応しているので、この時点ですでに1時間近く経過。
スーパーバイザーと直接話させてちょーだいっ!
そしてスーパーバイザーが電話に出たら、いつどこに空きがあるか以前に、あたしのインフォメーションがコンピューターに出てこないので予約できない、という事態になっていることが判明。
試験を依頼している協会側に問い合わせないといけないので、わかり次第こちらから折り返しお電話します、とそのスーパーバイザーさん。
しかし待てど暮らせど電話はかかってこず、こっちから電話しても留守電になるだけで、メッセージ残しても何の音沙汰もなし。
そうこうするうちにその日はタイムアウト。

別の市まで行かないといけないかも、いやそれより試験自体がこの試験期間中に受けられないかも、この試験に$300近く払ったのにそれはどうなる?・・・などなどの不安がどんどん募ってきて、そこに持ってきて「あたしのミスじゃないのに、何であたしがこんな目に遭わなきゃいけないんだぁっパンチ」という行き場のない怒りでいてもたってもいられないくらいイライラ爆弾
テキサス州の資格認定協会との一連のゴタゴタ歴史を全部知ってるR先生に電話をして、今またこの身にふりかかった災難の事情を説明したらアッサリ一言、

It's a curse.

あ、やっぱり・・・ふらふら


結局そのスーパーバイザーさんは次の日の午後までつかまらず。
その間あたしはイライラと不安で仕事も試験勉強も全く手につかず。
やっとつかまったスーパーバイザーは前日の「すぐに折り返し電話する」という会話の内容を全く忘れていた様子。
なので、そのコンピューター問題も前日から全く進展しておらず、その日も1時間近く電話口で待たせた挙句、
うちのディレクターにどうすればいいかメールで問い合わせます、と。
ディレクターから返事が来るまでに時間がかかるし、私は明日休みなので、週明けの月曜日の朝一番にこちらからお電話します、と。

ふざけるなよ、てめーっ!と怒鳴りたいところでしたが、試験期間を延長するようにディレクターに掛け合ってもらうとか、試験会場も融通を利かせるとか、そういうことを言われておとなしく引き下がったあたし・・・(-_-)

そして今日、朝一番にかかってくるハズの電話はかかってこず。
昼過ぎにそのスーパーバイザーをつかまえたら、ディレクターからの返事をまだ待ってる、と。

ダメだこりゃ・・・

R先生のアドバイスで関連協会の役員さんたち宛にこの試験請け負い業者の失態とあたしが今陥っている状況を報告する手紙を書きました。


あたしにかけられたテキサス州の免許の呪い、はたしてとけるんでしょうか・・・

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posted by EL at 23:59 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日々の泣き笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
資格試験とはまったく比べ物になりませんが、私も某GREテストを受けたとき似たような経験があります。

わざわざ前日に地方から上京してきたのに、当日時間になってもスタッフが現れず、大量の受験者が右往左往。そういえば、去年も30分送れて試験が開始されたと後ろで噂している声が聞こえて、きっと某ETSの請負業者のこの地域の担当者さんは遅刻の常連なんだわ・・・と青ざめていたところ、1時間後に現れて、「テストは延期です。次はいつになるかわかりません。連絡を待ってください」とだけ言われて怒り心頭。

願書の締め切りぎりぎりの人だっているだろうに、そんなこと許されるのか??という感じだったけど、結局何のお詫びも無く、6週間後に試験が行なわれました。

某ETS本部には抗議の手紙を出しましたが、別に交通費の補償もないし・・・他の皆さんも泣き寝入りだったんじゃないでしょうか?
Posted by AWoAm at 2005年10月06日 10:43
AWoAmさんってはじめましての人かなと思ってリンクを辿ってみれば!(笑)
いや、それはひどいっ!!!
そういえばあたしが日本でGREをはじめて受けた頃は、年に1−2回だけ、会場も国内で数箇所しかなかったような・・・
わざわざその日のために上京して、そんな目にあったら、あたしキレます(^_^;)
相手が学生(が多い)だと思って舐めてるんでしょうか?
泣き寝入りしてなるもんかっ。
Posted by EL at 2005年10月07日 01:15
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