S先生と共著で投稿するはずの論文が、かれこれ二年越しでノビノビになっているので引越し前に会ってもう一度S先生にやる気があるのかどうかを確認しておかねば、と。
この論文、実は4年前にあたしがS先生のクラスを取ったときのターム・ペーパーだったんです。
そのS先生のクラスというのがあたしの大大大嫌いな科目で、日本の大学時代も豪雪地帯の修士時代もその科目のクラスは取ったんですが、全くといっていいほど頭に入らず、その科目名を聞いただけで身の毛がよだつくらい(ちょっと大袈裟)もうすっかり大嫌い印がついてしまっています。
それなのに、博士課程でまたその科目のクラスを取らなくちゃいけなくなって、しかもその時期がQualifying Exam直後の、初めて自分で学部の授業を教えることになった、あのとんでもない学期。
それでなくてもでっかい大嫌いマークがついてるところにもってきて、自分が教える授業のことで追いまくられていて、S先生のクラスのとんでもない量のちんぷんかんぷんなリーディング・アサインメントなんか当然こなせるはずもなく
しかもそのクラスの課題がTake-home Exam二つとタームペーパー。
Take-home Examなんて、とんでもない量のちんぷんかんぷんリーディング・アサインメントを隅から隅まで読んでちゃんと理解してないと書けない内容で、所謂正解のない問ばかりで、回答のページ数に制限なんてなくて、あれはもう一つのクラスでタームペーパー三つの課題があったと同じようなもんでした。
結局そのどれ一つもそのセメスター中にはできなくて、見事なINCOMPLETE。
そこからあたしのS先生ペーパー地獄が始まりました。
全部終わったのがそれから二年後。
その二年間は、給食で嫌いな食べ物が出て、全部食べなきゃダメ!と先生に言われて、回りで掃除してても教室の後ろで一人で椅子に座って泣きながらその給食を恨めしそうにみている小学生の気分でした。
ついには、このセメスターの終わりまでに提出しないとF(Fail)にしますとの最後通告を受けて、やっとお尻に火がついてギリギリでペーパーを仕上げたという有様。
ところが、採点されて返ってきたペーパーにはS先生のこんなコメントが。
"A fascinating paper... I would be interested in talking to you further about these ideas."
な、なんですとおっ
早速S先生に会いに行ったら「よかったら一緒に専門誌に投稿してみない?もちろんあなたが主著ってことで」と。
S先生といえばその分野では名の知れた先生、そんな先生と論文が出せるなんて!
もう二つ返事でしました。
とりあえずあたしの書いたペーパーを元にS先生が加筆をするということで、S先生に預けました。
そして二年の月日が経ち・・・
その間、どうなってますか?何かあたしにすることはありますか?と何度か問い合わせてみたものの、S先生にはINCOMPLETEを二年待ってもらった義理があるので強いことは言えず。
やっとこの前就職が決まって引っ越しますのでとメールを入れたら「ごめんなさい、恥ずかしいけどまだ何もやってないの」との返事。
手を引くと言われたらどうしようかと思ったけど、まだ一緒にやりたいと言ってくれて、8月中にはベースの作業をすると約束してくれました。
それから、今年中には専門誌に投稿しようとの目標も
そして、時々あたしからS先生にメールでチェック入れてプレッシャーかけてもいい、とのお許しもいただきました。
なんか立場が逆転してちょっとだけいい気分(笑)
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勝手に出すわけにもいかず・・・。
>給食で嫌いな食べ物が出て、全部食べなきゃダメ!と先生に言われて、回りで掃除してても教室の後ろで一人で椅子に座って泣きながらその給食を恨めしそうにみている・・・
の部分、なんかものすごく共感できます。・・過去の実体験と重なって。
共著者の人数が増えれば増えるほど進みが遅いものですよね。
2年というのはちょっとねぇ。他の先生も巻き込んで、次の論文に全力投球したいからって、プレッシャーかけるしかないですかね・・
そうなんです、プレッシャーかけるのも気ィ使います。今回プレッシャーかけてもいいってお許しをもらったので、進み具合をちょこちょこチェックさせてもらいます(笑)
>bunさん
ほどほどに、って事で気をつけます(^_^;)
ELさん、2年なんてまだまだですよ(?)。私の場合は5年かかってます。(涙)私の学部の卒論が出版できそうだから論文にしようと言われたまま放置。ようやく今年になって投稿された(はず!)ようです。卒論掲載が先か、博士号取得が先か。。。になってます。
ご、五年ですか・・・参りましたm(__)m
卒論出版を祈りつつ、博士論文がんばってください!