2005年07月18日

Teaching Assistantship その1

無茶な長距離ドライブの疲労から出た熱がやっと下がりました。
久しぶりに学位取得過程のエントリーです。

前回はオイシイRA(Research Assistantship)のお話でしたので、今回はペインフルなTAのお話です。

うちのプログラムではカリキュラムにTeachingが1単位必須となっています。
卒業までに最低1セメスター、1クラスの学部の授業を担当しないといけないということです。
同じDepartmentの別のプログラムでは、卒業後自分の国に絶対帰るという留学生にはコレが免除になるんですが、うちのプログラムでは留学生も免除されませんふらふら
そんなわけで、あたしは博士課程二年目の春学期にトレーニングということでD先生の助手としてD先生担当のクラスのディスカッション・グループを一つ持って、三年目の秋学期からは自分一人で教えることになりました。
カリキュラム上は1学期1クラスだけでいいんですが、アシスタントシップの関係で丸一年間(秋・春学期と夏学期)TAをすることに。
つまり、最初の二年はRAとして週20時間働いてお給料をもらって、三年目はTAとして各学期2クラスずつ(週20時間相当)を担当してお給料をもらいました。
中には博士課程に入ってすぐいきなりTAの仕事が割り当てられて、トレーニングも何もなしに学部の授業を担当させられる院生も結構います。

このTAの仕事のおかげであたしは博士課程を危うく棒に振りそうになったと言っても過言ではありません。

本来は週20時間相当の仕事のはずなのに、その一年間あたしは昼も夜も週末も担当の授業の準備に明け暮れて、当時自分がとっていた授業の勉強をする時間もなければ博士論文研究を進める時間も全くありませんでした。
いや・・・あの・・・実は、D先生がDepartment Chairだったおかげで、TAの担当クラスの割り振りに手を回してもらって、一年間ずっと同じコースを持たせてもらったんです。
TAの中には毎学期違うコースを持たされて新たに準備をしなきゃいけない人もいると言うのに。
しかも、初めて一人で授業を教えることになった三年目の秋学期というのが、Qualifying Examの直後で、その夏に全く授業の準備をする時間がなかったので、D先生にシラバスやら講義ノートやらを全部もらって、まったく同じ内容の講義をすればよかったんです。
それなのに、なんですあせあせ(飛び散る汗)

なんてったってアメリカで学部に行かなかったもんで、授業用の英単語を知らず、Quiz(小テスト)って何?Answer Key(テストの解答)って??Roll(出席)って???の世界でしたから(;^_^A
英語に自信がないところに持ってきて、1時間なり1時間半なりの講義時間の間を持たせなきゃならないので、プレゼンテーションみたいにかなり細かいシナリオ(?)を作って講義にのぞんでたんです。
できるだけ自分がしゃべらなくていいようにPowerPointで講義内容を作ったり、映画のクリップを用意したり、アクティビティーをさせたり、できるだけ学生にディスカッションをさせるようにしたり、あたしのTA(学部生)に一部発表させたり・・・

一学期終わったら次の学期は同じことをするだけだと思ったら、講義の時間が週3日1時間ずつから週2日1.5時間ずつに変わって、講義の構成を変えなきゃいけなくなったり、それまで一クラス30−40人だったのが80人のクラスを持たされて、できないアクティビティーが出てきたり・・・
夏は夏で今度は講義の時間が毎日2時間ずつになって、出席代わりに抜き打ちQuizをしていたので、Quizの準備や採点に追い回され・・・

そこにもってきてアメリカの学部生ときたら・・・パンチ

(つづく)
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posted by EL at 23:59 | Comment(1) | TrackBack(0) | 学位取得過程 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今何の気なしにブログランキングを見てみたら、このエントリーのタイトルが途中で切れてて「Teaching Ass...」ってなっててひとりで大ウケしてしまいました(;^_^A
Posted by EL at 2005年07月21日 00:49
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