「ベストを尽くしたし、あまり期待しないようにしてるけど、この職が欲しい!」と興奮した声で言っていたその友人。
条件としてはもうこれ以上のいい条件の大学はないんじゃないかというようなおいしい話がわんさかで、その話をきいてかなりうらやましかったくらいです。
本人とのその大学との相性もバッチリで、リサーチのMentorになってもらえそうなシニアの先生ともめぐり合えたみたいでした。
その友人というのが、まだ20代で若いんだけど、精神的にはとても大人で、研究者としても教育者としてもこの専門の仕事人としても一流であたしはとても尊敬しています。
大学の学部が英文学だったというだけあって、文章を書かせるとこれまた超一流。
もう魔法みたいにあれよあれよと論文ができてしまいます。
ペーパー&論文類はほとんどこのコに添削してもらってました。
そんなわけで、今年度の就職戦線でこの友人と一緒にマーケットに出ることになって、"このコには敵わない"っていう思いがあったので、この友人が応募する大学は無意識に避けていました。
というか、他の知り合いたちは所かまわず片っ端から応募していたので避けようがなかったのですが、この友人は旦那さんの仕事の関係で、あたしは自分の研究内容の関係で、結構大学を選んで応募したので運良く(?)重ならずに済みました。
でもおかげでこんな時期まで職にありつけずにいるあたしたち二人
その友人から電話がありました。
"I didn't get it..."
え・・・
信じられませんでした。
当然オファーが来るものと思ってたのに。
その大学は丁寧に電話で不採用の通知を連絡してきてくれたそうです。
あたしが前に面接に行った大学院なんてあれから二ヶ月経とうとしているのにウンともスンとも言ってこないぞぅ・・・
その友人は悲しそうな声でとても残念がりながらも、ベストを尽くしたしあれ以上はできなかったから後悔はしていないと。
きっと来年度にもっといいところが待ってるんだよ。
なぐさめではなく、本当にそう思います。
そうでなきゃ、こんなのあり得ない。
このコを雇わないなんてその(バカ)大学院の大損失!
その友人は、面接に行った大学の先生でちょっと仲良くなった先生に「今後のためにどういう点を変えればいいでしょうか、ってメールで訊いてみる」と言っていました。
大学教員の採用なんてポリティクスや何やら複雑な要素がからまってて、応募者の実力とか実績とかそんな単純なことでは決められないんだろうけど、大学側はそのお家事情をオープンにはしてくれないので不採用になった者は自分の方にその不採用の理由を探すしかなく、この前のあたしみたいに自分の失敗が明らかなときはいいけど、この友人みたいにベストを尽くしたのに不採用になったらもう重箱の隅をつつくような自分のあら探しになってしまう可能性大。
どうか、その先生が納得の行く理由をこの友人にくれますように。
それにしてもこの友人のニュースはかなりショックでした。
あたしの方はまだ日が浅いので連絡がありませんが、「惚れた」とかって浮かれてる場合じゃないかもです。
カクゴしとかなきゃ・・・
【大学教員へのイバラの道の最新記事】
結果がどうであれ、「イバラの道」でみなさんにご報告するつもりです。