K先生は今回あたしが面接に行く大学にはかなり詳しいとのことで、色んな情報をもらいました。
私立の大学なので学生からの授業料を中心に大学が成り立っているというのは、前に面接に行った州立の大学との大きな違い。
それから力強い励ましも。
「あの大学にあなたはとてもよく合うと私は思うわ。」
「ただし、あなたがその土地に住みたいというだけじゃなくて、その"大学"に勤めたいかどうかっていうことは向こうも気にしてると思うし、大事なことよ。」
なるほど〜
じゃどうしてその"大学"がいいのかってことをもっと考えておかなきゃ。
そしてK先生からの貴重なアドバイス。
「この面接のプロセスって短期間に相手側にあなたのことをできるだけ知ってもらわなきゃいけないんだけど、あなたは自分のことをいきなり初対面の人に話すのに慣れてないんだから、それをオープンにして向こうの先生たちに協力してもらうようにすればいいのよ。」
おおおっ、その手があったか
典型的なニッポンジンとしてはついつい向こうの雰囲気を読んで自分を向こうに合わせることを第一に考えて、"自分"をアピールして向こうに自分を知ってもらうってことをする習慣がないから、これがあたしにはすごい難関だったのよっ。
最初からあたしは自分のこと話すのが苦手だから、気になることや知りたいことがあったらストレートに訊いてくださいって言っておけばいいんだ
しかし、どうしてこんな簡単な戦略に気がつかなかったんだろう
ただ、30分おきに次々と色んな先生に会うのにいちいちそれを言ってたんじゃ変だから、うまくJob Talkのプレゼンに組み込んでみようっと
その後R先生からも電話
先生の方の携帯の電波が悪くてプチプチ声が途切れたりする中で、何とか聞き取ったのは、
「とにかく向こうの大学にオファーをさせるのが先だから、就労ビザの件は面接の段階ではあまりプッシュしないほうがいい。向こうは君がビザを必要なのは当然わかってるハズだから。外国人教員の就労ビザ取得に関する大学側のこれまでの経験はどうなのか訊くような態度がいい。」
「リサーチのサポートについても、あまりdemandingな印象を与えないように。向こうの教授陣の中には少ないサポートでちゃんとリサーチをパブリッシュしてる先生もいるんだから、どうやってそういうことを可能にしたのか訊けばいい。」
なるほどなるほど
しかし、前に面接に行った大学がものすごいリサーチに力入れてたから頭がリサーチリサーチってなってたのに、今度はあんまりリサーチを強調しないようにしなきゃいけないなんて、こりゃあちょっと厄介なことになったぞう・・・
それにしても、K先生もR先生もあたしのアドバイザーでもなければ博士論文のCommitteeでもないのに、あたしのこととっても応援してくれて心配してくれて、ほんっとありがたいです。
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教授陣の受けも悪かったようで、彼は採用しないと思うよ、と。
印象がよかったのは、そんなに金銭的サポートはないけど、「教えるのが好き!」「研究が好き!」と積極的に生徒達と話そうとしてくれた人でした。一方的ではなくて、「今後、このプログラムをどういう風に変えていきたい?私はどういう風にそのお手伝いが出来る?」と。
印象の悪かった一人以外は、ランチの時もセミナーの時も始終笑顔で、雰囲気が穏やかで、どちらに決まってもいいな!と思えました。
という事で、面接は大変な大仕事でしょうが、頑張ってください。
そうなんですよね、研究費を持ってるって学校にも学生にもものすごいプラスなんだけど、教授陣もそんなスノビッシュな人と同僚になりたくないだろうし、学生もそんな高飛車な先生イヤですよね。