2005年04月23日

Preliminary Exam

博士課程に入って二学期目の最初にあったのがこのPreliminary Exam(予備試験?)です。
なんで"試験"なんて呼び方をするのか未だに謎ですが、何をするかというと、修士課程で取ったクラスの中でどのクラスをトランスファーするか、各セメスターにどの授業を取るか、博士論文Committe(委員会)のChair(委員長)はどの先生にするか、博士論文のタイトルは何か、卒業予定はいつか、といった博士課程のプランに関する書類をアドバイザーの先生と相談しながら作って、それをプログラムの教授陣とのミーティングで認可してもらって、さらにそれをGraduate School(大学院)に提出して承認を得るというシステムです。

あくまでも"予定"ということなので、この時点では博士論文のChairはアドバイザー(指導教官)の名前を記入して、タイトルは未定だったので「未定」のままで提出することが多いようです。
この時のあたしの卒業予定は3年半後の2002年1月でしたもうやだ〜(悲しい顔)

ちなみに、そのアドバイザーにはその後正式にChairになってもらいましたが、変更はもちろん可能です(あまりオススメできませんが、Chairをコロコロと替えてる学生もいます)
それから、修士からの単位のトランスファーは最大10クラス(30単位)まで可能で、あたしの修士プログラムも今の博士プログラムもこの専門分野の全米協会の認定校なので、単位のトランスファーは比較的簡単でした。
でも、基本的には単位のトランスファーは今の博士課程で該当のコースを担当している先生に個別に交渉して承認してもらわないといけなくて、その時にたいてい修士課程でのシラバスを持ってくるように言われます。
まさかこんなことで必要になるとは思わなかったけど、修士のシラバス全部取っておいてよかったぁあせあせ(飛び散る汗)

でも、これには実は裏話があって、あたしのアドバイザー(D先生)はあたしの博士課程プログラムのFacultyではなくて、このプログラムのことはほとんどわからない役立たず(苦笑)だったので、単位のトランスファーとか書類の作成とか、プログラムのディレクターにほとんどやってもらったハートたち(複数ハート)ので、あたしは個別交渉はほとんどしなくて済みました。
ディレクターが「よし!」と言えば「よし」だろう、ということで(^_^;)
2−3クラス個別に交渉したけど、メールの問い合わせだけで済んだり、特に問題はナシでした。

それに、Graduate Schoolに提出する書類も一度ではパスしないことがあるらしいけど、あたしはほらプログラムのディレクターにチェックしてもらったわけで、不備なところはその先生が全部勝手に(笑)記入してくれたり修正してくれたりしたので、一度でパスできましたるんるん

それから、教授陣との個別ミーティングは、評価ミーティングも兼ねているので、学生の中には教授陣からかなり厳しいことを言われる人もいるようです。
あたしは、同じプログラムの修士を別の大学院(このプログラムでは結構有名)で既に取っているということもあってか、厳しいことを言われることもなく、終始和やかな雰囲気で先生たちと"おしゃべり"をしたという記憶しかありません。
そもそも厳しいことを言われるかもしれない、ということすら知らなかったので、ミーティングの前に緊張したりもしなかったんだけど、終わったときに他の学生から「どうだった?」って心配そうに訊かれたり、順番を待ってる学生が緊張した様子なのを見て、やっと事の重大さがわかったというか・・・たらーっ(汗)

ちなみに、うちのプログラムをクビになる院生は毎年一人くらいいます。
事情は色々あるとは思いますが、同じプログラムの修士を既に持ってる博士課程の学生は問題ないにしても、うちのプログラムを修士課程から始める学生の場合はやっぱりこの分野で仕事をしていく上での適性がよく問題になるようです。
教授陣は入学面接でその当たり注意して見るようにしているハズですが、どうしても見切れない場合というのもあるもので、実際に実習を始めてわかったりして、その学生にもクビを言い渡す教授陣にもかなりツライことになります。
それが留学生だったりするともう悲劇としかいいようがありません。
海を渡ってここまできてクビだなんて・・・
でも、教授陣からすればこのまま続けさせたほうがもっと悲劇だ、という判断になるんでしょうね。
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posted by EL at 12:20 | Comment(4) | TrackBack(0) | 学位取得過程 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Preliminary Exam、楽そうでいいですね……。
うちのPreliminary Examは二年目の終わりにあり、筆記+口答のOne-day exam(8時間)です。それに通ったら、今度は博士論文のプロトコルを1ページから2ページ書いて提出、コミティを決定して、最後にComprehensive exam、Defense、Final Examと続きます。卒業までの試練が多すぎです(TT)
Posted by 院生A at 2005年04月24日 13:26
なるほどー、それだと立派なExamですねえ!(←今頃納得してる人・・・)
そう考えるとうちのプログラムが評価ミーティングみたいなのをPrelimだとしているのが何となくわかりました(^_^;)
博士号取得資格試験のメインはうちはCompsではなくてQualifying Examと呼びます。
まさに「試練」ですよね(>_<)
BGMは「巨人の星」がぴったり☆
Posted by EL at 2005年04月25日 12:25
うちはPrelimもQualifyerもちゃんとしたExamですよ〜。なんだかずるい。。。

Qualifyerは3部門に分かれた筆記で1部門4時間のテスト。大抵最初の年にうけます。1日1部門で3日間に分けてうけます。で、2回落ちると博士課程から追い出されます(でも、1回目で全部門受かる人はかなり稀)。筆記が受かると2時間くらいの口頭テスト。教授3人から出される口述問題にその場で答えます。

Prelimは卒業の1年前くらい。Prelimも筆記テストがあった。これは、CommitteのChairが用意したもの。他に最低3人いるCommitte Memberもテストを受けさせる権利があるけど、大抵はWaverにサインしてくれる。その後、口頭テストの一環として45分くらいのプレゼンをCommitteの前でする。内容は博士研究のProposalの内容とその時点での経過報告。要するに、研究内容をちゃんと理解して、満足いく程度に研究が進められてるかのテストです。

かなり大変でした。。。
Posted by Gab at 2005年04月29日 17:50
大丈夫です、うちもDissertationのProposalのプレゼン(ディフェンス)はちゃんとありますから(笑)でも、Prelimとは呼びませんが・・・
プロポーザルについては2004年12月のアーカイブをごらんいただければちょこっと書いてます。
Posted by EL at 2005年05月01日 06:30
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