2006年12月24日

アメリカの大学教員のお給料事情−勤続1年編

お給料のことを書こうと思って調べてみたら、ずーっと前に「アメリカの大学教員のお給料事情」なんていうエントリを書いていたので、その続編ということで勤続1年のあたしののお給料事情を大暴露exclamation
と行きたいところですが、いくら何でも正確な金額まではお教えできませんので、あしからず犬

去年Lecturerとして9ヶ月俸ほにゃららドルで、契約を結んだあたしですが、その契約にはPh.D.を取ったらタイトルはAssistant Professorになって9ヶ月俸は$2,000増やしてあげるよ、と明記されてありました。
あれから1年。
学位も取って(そういえば、学位取得のエントリーはまだアップしてないんだったあせあせ(飛び散る汗))、人事に学位証明書送って、すぐ新しい契約書が送られてくるかと思えば、待てど暮らせどそんな気配はなし。
事務方さんに、新年度が始まるのに新しい契約書まだ届いてないんですけど、と言ったら、その事務方さん曰くあたしの採用にかかわった学部長が秘書も連れて別の大学に行っちゃったので、契約関係の資料がどこにあるのかわからない、と犬
「これだけ見つかったんだけど、金額合ってる?」と見せられたエクセルの表に書かれた金額は、今より$4,000も多いexclamation&question
事務室でガッツポーズ手(グー)を取りそうな気持ちを必死で押さえ、クール犬(違)を装って「んーよく覚えてないですが・・・」と思いっきりしらばっくれました。
前学部長が気を遣って新規採用の人たちに合わせてくれたんだろうと思ったんですが、そういう気遣いを今の学部長がしてくれるとは限らないので、ここはしらばっくれるに限る、と咄嗟に思ったわけです。
しかしその後、「前の契約書持ってる?」と事務方さんに訊かれ、NOと言うわけにもいかず、探さなきゃいけないけど、と渋った返事をしたら、しばらくして「契約書の控え見つかったから」と事務方さん。
あ〜あ、これで$4,000は儚い夢にもうやだ〜(悲しい顔)
契約書には$2,000って書いてあって、それにサインしたんだから文句言えません。

それから数日して、今の学部長からプログラムのディレクターとのメールのやり取りが転送されてきました。
どうやら今の学部長がディレクターにあたしの給料をどうしたものか、と相談したらしく、ディレクターが「彼女はとても頑張っているしプログラムにも重要な存在だし、本年度の新規採用と同じにするべきだ」とプッシュしてくれて、それを学部長が「そういうことなら」と了解したという内容でした。
そのメールを読んでいるときに、ディレクターが何やら興奮してオフィスに飛び込んできたと思ったら「君の昇給を取り付けたから手(チョキ)」と。
おや、ディレクターの手柄になってるし・・・と思ったものの、口からは思いっきり感謝の言葉を発しておきました。
本当は、前の学部長がちゃんとしてくれてたのにィ。

そしてやっと学長のオフィスから正式に契約書が送られてきたのが10月。
でも、9ヶ月俸の金額が$2,000しかアップになってなかったので、学部の事務方さんにそう言ったら、書類はちゃんと送ってあるのに、との返事。
とりあえず、修正をお願いして、まあお給料は$4,000アップに基づいてちゃんと振り込まれていたので、それほど気にはしませんでした。
どころが、たかが金額の修正をするのにそれから待てど暮らせど修正版の契約書の姿は見えず。
それから何度か事務方に出向いて、事務方さんもその度に学長のオフィスに催促してくれて、12月。
契約書まだなし。
お給料ちゃんと入ってるからいいんだけど、秋学期終わりそうだし、契約してないってことはいつクビにされても文句言えないっつーことだし、どーしたものかと思っていたところに、学長のオフィスの知り合いの事務さんにバッタリ合って、「私が契約書やることになったから、週明け一番にやるわ」とその事務さん。
ずっと別の人が担当してたのに何で?と思ったけど、この人がやってくれるんなら間違いないだろうと思って、よろしく、とお願いしたら、キッチリ週明けに新しい契約書が届きました。
ところが、その契約書、また金額が違うexclamation&question

今度は$4,000以上多いぢゃないですか???

そこで思い当たったのが、10月か11月に学長から全教員に送られてきた昇給に関するメール。
そこには今年もMarket Adjustment(市場調整?)とMerit Raise(報酬昇給?)をするよ、と書いてありました。
マーケットの方は最高2%、メリットは最高3%で、勤続1年以上の常勤の教員全員に適応されるとのこと。
マーケットは最近までうちの大学は財政状況が悪くて教員のお給料もかなり少なかったので、ランクごとに州の平均給与まで持ち上げようというのと、物価の値上がりを考慮したものらしいです。
あたしの今の給与は同僚の先生たちの初任給と比べるとかなりいいんですが、それでも大学側が調べたAssistant Professorの州の平均給与にはまだ及びません。
長くうちの大学に勤めている同僚の先生たちの中には現在の年俸があたしの年俸より少ない人がいるようなモバQ
そんなわけでマーケットの調整は長く勤めている人の方が率が大きいようです。
これにはうちのディレクターは反対で、長く勤めてる人はみんなもう家を買っているけど、新しい教員はまだこれから家を買うんだし、というのがその理由のようです。
そーだそーだ手(パー)
メリットは各自が年報を提出して、それを元に一年間どれだけ頑張ったかをTeaching, Scholarship, Serviceの三方面から評価して、プログラムのディレクターがレコメンデーションを出し、学部長が最終決定をするという仕組みのようです。

これ読んだときに、あたしは勤続1年だけどたぶん新規採用と同じ扱いになるから、昇給は適応されないんだろうなと思ってました。
メリットだって、去年はずっと博士論文やってて、Scholarshipと呼べるような出版論文とか学会発表とかな〜んもないし、サービスもほとんどしてないし、ティーチングも学生の評価が跳びぬけてよかったってわけでもないので、まずダメだろうし、と。
でも、その追加金額と電卓をしばらくにらめっこしたら、Market Adjustmentの2%にぴったり。
しかも、$4,000アップした後の金額の2%ぢゃないですかっexclamation
その後学長の秘書さんから一人一人に昇給の内訳を知らせるメールが届いて、単なる事務方の手違いぢゃないことが証明されました。

うっほほーい\(^o^)/ るんるる〜んくつ(すきっぷ中)

そんなわけで、無事Assistant Professorとして3年間の契約がもらえました。

それと、コレはナイショですが、ちょっとした副収入の目途も立ったんです。
本当はもういっこH-1B取らないとダメなんですが、袖の下で$$$くれるって♪(ぼそっ)


来年はいい年になるぞー!   かな?
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この記事へのコメント
おぉ〜!!いい事尽くめじゃないですか。良かったですね。おめでとうございます。でも、あんまり沢山貰うと税金で苦労しますよ〜(笑)。

良いお年をお迎えください。(←懐かしい響き?)
Posted by トラ猫 at 2006年12月26日 08:42
ELさん、初めて書き込みさせていただきます。数ヶ月前に「博士号」というキーワードでここにたどり着き、それからずっとROMらせていただいてました。近頃更新がないので心配していたところです…

私はベルギーに住むPh.D candidate(文系)で、去年しっかり交通事故に遭い、来年こそは博論を仕上げるぞ!と鼻息を荒くしています。

ELさんの昇給と契約のお話を読んで、心からおめでとうございますと言いたいです。ELさんのここまでの道のり、PC上で読ませていただいているだけでも、ほんと、「すごい」です。尊敬いたします。意思の力と実力と、後は運の強さでしょうか、こうやって異国の地でゆるぎない信念を持って頑張っておられる方って本当に素晴らしいと思います。
というわけで応援してます。良いお年をお迎えくださいませ。
Posted by Karine-K at 2006年12月28日 19:13
>トラ猫さん
そーなんです、給料増えてもその分税金で持っていかれるので手取りはほとんど変わらなかったりします(T_T)

>Karine-Kさん
勢い余っての二重投稿、消しておきました(笑)
ぎょっ、なんとベルギーでPh.D.!!!
確か別の記事にコメントいただいたLA37さんはフランスでPh.D.だし。
もう、あたしには想像を絶する世界で、へへぇぇぇぇ<m(__)m> って感じです。
あの、でも、「Ph.D. Candidateは交通事故に遭う」っての迷信のハズなんですから、身をもって証明しないでください(;^_^A
Posted by EL at 2006年12月28日 22:25
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