2005年03月11日

面接の心得

D先生に時間をとってもらって、採用面接を勝ち抜く秘訣を色々教えてもらってきました。
D先生はDepartmentのChair(学部長?)でもあるから、言ってみれば採用する側の経験が盛りだくさん。
しかも、エリートでまだ若いから、自分が採用されたのもそんなに大昔のことじゃなくてそっちの経験も参考になるし、アドバイスをもらうには最適。

まず、リサーチ・プレゼンテーションで何をプレゼンするか、については、博士論文はまだ途中で結果が出てないし、下手にそれをプレゼンすると向こうの教授陣が「採用予定日までに論文終わるのか?」って不安になるからやめた方がいい、と。
D先生がAssistant Professorとして新卒で採用面接を受けたときは、博士論文は全部終わってたんだけど、その頃はもう見るのも嫌だったので、別の研究を発表したらしい(さすがエリートはレベルが違うたらーっ(汗)
そんなわけで、博士論文は聞かれたら答えるという程度にしておいて、とりあえずは結果も出て論文として形になってるモノをプレゼンのメインにすることに。

で、でもその論文って、何度も専門雑誌に投稿して審査に落ちてばっかりのやつですけど、大丈夫なんでしょうか?ふらふら

と聞いたら、
そもそも、院生であの分析法を使える人は少ないし、その上その分析法をあそこまで発展させて使ったというのは充分Impressiveだから大丈夫だよ、
と言ってもらって一安心。


あと、将来の研究展望については、この前の地獄の一週間でとりあえず形をつけたものをD先生に話したら、あれこれ興味があるのはわかるけど、そのままだとバラバラだから全体を覆う傘的なテーマを一つ作って、そこに全部つなげなさい、とアドバイスをもらいました。
これは自分の中では既に一つの傘の下にあるつもりなので、それをちゃんと言語化すればおっけー。
あ、メインで発表する論文はその傘の中で考えてなかったけど、何とか無理やり傘の下に持ってくるべ(^_^;)

ちなみにリサーチ・プレゼンテーションで向こうの教授陣はいったい何を見るんでしょう?と聞いてみたら、次の二つとのこと。
その1:この人は本当にリサーチができるかどうか(研究法や分析法をちゃんと理解して使えるか)
その2:この人はちゃんとプレゼンテーションができるかどうか

ふむふむ、なるほど。
このたびの面接では授業を教えなくてもいいから、このプレゼンで授業を教えたりする能力も見ることになるのね。

それから、プレゼンの中に"I'm excited about this."とか"I like this."とかを散りばめるように、とのアドバイスも。
つまり、研究に対する情熱を伝えるべし、と。
なんてったってあたしニッポン人ですから、そういう熱い想いは内に秘めてるんです、ってこと、あたしとつきあいの長いD先生はよおっくお見通し(^_^;)


あとは面接全体を通してのアドバイスをもらいました。
D先生によると、採用候補者の中には個人面接で会って「何かこちらに質問ありますか?」と聞いても、「いいえ、特に」と何も質問しない人が多いけど、積極的に質問した方がいい、と。
どんな人にどんなことを聞けばいいのか、質問の例も色々教えてもらっちゃった。
質問の例は他の人からもリストをもらっているので、それにD先生のを追加すれば完ぺきさっ手(チョキ)

「アナタを雇うのにいくらかかりますか?」

D先生に突然そう聞かれてアタマ真っ白状態。
そ、そんなこと聞かれるんですかぁexclamation&question
D先生によれば、新卒の人相手にはめったに聞かないけど、そうじゃなかったら大学側がその人が希望する給料を払えるかどうか知らないといけないから聞くよ、と。
でも、万が一聞かれたときのためにどう答えるか考えておいたほうがいい、って言うので、どーやって答えりゃいいんですか?と聞いたら、
「標準的な額で・・・」とかって答えればいいよ、と。

あとは、面接の過程で向こうに言われたことを、第三者に客観的に電話で聞いてもらって、他に聞いた方がいいことや聞きもらしたことなんかを言ってもらった方がいいと。
インテンシブな面接だからその最中は自分ではなかなか冷静に判断できないから、ということらしい。

それから、これは他の人からのアドバイスだけど、面接期間中はほとんど食べられないから、何か自分の食べ物を持っていったほうがいい、と。
そうだよなー、食事はみんな誰かと食べることになって、面接の一部みたいなもんだから、のんびり味わって食べられないだろうし。
こういうとき、日本だとコンビニのおにぎりが役に立つのに・・・
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