「急なことだからスケジュールが合わないかもしれないけど、明日うちのDepartmentの教員(Assistant Professor)新規採用の面接でアジア人が二人リサーチのプレゼンテーションをすることになってて、そのうち一人は日系の人だから・・・」
ちょうど仕事が休みの日なので、行きます!と即答した。
教員採用面接のリサーチ・プレゼンテーションに出るのは初めてじゃない。
大学教員の日常・非日常でフラスコ先生は驚かれていますが、数年前にうちのプログラムでAssistant Professorの採用があったときに、院生としてそのプレゼンテーションに出たことがあって、そのときは後で院生みんなの意見を取りまとめて代表が教授陣に伝えました。
自分たちの先生になる人を選ぶわけだから、院生たちがその採用プロセスに参加するのは当然。
リサーチ・プレゼンテーションで院生たちから鋭い質問が出たりするのも珍しくないし、それを教授陣はとても誇りに思って見てくれる。
それから、そういう堅苦しいプレゼンテーション以外にも、院生が採用候補者ともうちょっとカジュアルに話をできる機会も作ってくれる。
採用候補者側にしても、院生たちからの方が率直な話が聞けることが多いので、そういうのは大事なんじゃないかと思います。
ちなみに、うちのプログラムは新入生(院生)を選ぶ面接にも、在学院生が当然参加します。
新入生候補者たちの中には、在学院生とのカジュアルな交流だと思って、気を許して羽目はずしたりうっかりとんでもない"本音"を言ったりする人がいるけど、そういうのは在学院生が全部チェックして大きな×印が入ります。
遠方から候補者は、学生だからもちろんホテルに泊まるお金なんかなくて、うちのプログラムからもホテル代までは出せないから、在学院生の家に泊まる人が多いんだけど、そうなるとその家での一挙一動も在学院生がチェックしてます。
そんなわけで、羊の皮をかぶったまま面接を切り抜けようとすると、まず間違いなくどこかで羊の皮が剥がれてしまいます(苦笑)
で、話を戻して、昨日のリサーチ・プレゼンテーション。
数週間後に自分もこんな風にプレゼンするんだ・・・と思ったら、他人事じゃなくて内容よりもプレゼンの仕方に注目して観てました。
おかげで色々勉強にはなったけど、逆に緊張が倍増したぢゃないかあああああっ
この日系の人、生まれは日本みたいだけど、アメリカ暮らしは長そう・・・
この人の話す英語は日本人独特の訛があるけど、語彙は多いし、教授陣からの質問にも堂々と答えてた。
あたしみたいに言葉を探してしどろもどろになったりしないし
終わった後でD先生と2−3言交わす機会があって、D先生は「キミの英語の方がわかりやすいよ」と言ってくれた。
うーん、確かにあたしの話す英語は日本人が話す割には訛が少ない方らしい、というのは他のアメリカ人もよく言ってくれる。
なんてったってあたしの英語は"叩き上げ英語"ですから。
こういう場面ではこう言うんだ、というのを現地で他のアメリカ人が話すのを聞いて真似て覚えてきた英語。
ただそれだけに自慢ぢゃないけど語彙が少ない!
日常会話であまり登場しない言葉というのは、当然あたしの語彙の中にはないんだってばっ。
ど、どうしよう・・・
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