ついこの前H-1Bの就労ビザが取れたばかりで三年間はこれで安泰なんですが、三年後の更新までにもし永住権(=グリーンカード)が取れれば、更新にかかる費用が節約できるし、セカンドジョブも持てるし、ということで、永住権の手続きは今すぐにでも始めた方がいいんです。
でも、その費用がないんです
Diversity Visa 2007(永住権の抽選)にも外れたし・・・
無理して作れないことはないんですが、そうすると今ある借金にさらにローンを重ねることになるので、できれば避けたいんです。
ぶっちゃけた話をしちゃいます。
今回H-1Bを取るのにかかった費用は弁護士報酬込みで約$2,500(正確な数字ではありません)でした。
三年後にH-1Bを更新する時にはまた$2,500、あるいは(きっと)それ以上かかるようです。
そして雇用ベースで永住権を獲得するには、PERMという新しいシステムを使う場合弁護士報酬と求人広告掲載費用など込みで$7,000近くかかります(この辺の数字は弁護士さんによっても違います)。
ということは、H-1Bを更新する前に永住権が取れたとして$10,000近く、永住権に手間取ってH-1B更新した場合$12,000かそれ以上かかるという計算になります。
長い間アメリカでF-1ビザで働く時間も雇用先も制限されていて、働いたお金をほとんど授業料と生活費に取られてしまって、貯金なんてほとんどできないでいたビンボー留学生だったあたしに、どうやってそんな大金を用意しろと?
今だってお恥ずかしい話、毎月お給料が入るまで待ってからでないと家賃が払えない生活なんです
コレ、あたしの元留学生仲間で現教員仲間の中には、H-1Bは$200ほど永住権は$1,000弱の実費だけであとは雇用先の大学が全部やってくれた、という友人が何人かいるんです。
スポンサーとして名前を貸すだけという態度のあたしの勤務先の大学とは外国人教員の扱いがあまりにも違いすぎません?
以前今の勤務先の大学のディレクターにお金がなくて永住権の申請ができないという話をしたことがあるんですが、その時ディレクターの口から出た言葉は、
"How about your car?"
つまり、車を売ったらどうか、と。
相手に悪気がないのがわかっているので、グーを握りしめたままココロの中でブチ切れました。
THAT'S NOT THE POINT! と言いたかったです。
本当はお金の問題よりも、「それはキミの個人の問題でしょ」というディレクターの言葉に代表されるような、この大学の態度があたしには納得できないんです。
うまく説明できないんですが、あたしにはどうしてもあたし個人だけの問題だとは思えないんです。
だって、たとえばこのH-1Bという就労許可は、あたしの理解が正しければ正確には就労許可ではなくて、雇用主に対してこの外国人を雇ってもいいよ、という許可だと思うんです。
だから、あたしがもし今の勤務先を辞めることになったらあたしは今のH-1Bを失うことになるわけで。
そんなこんなで、色々納得がいかない思いが募ってきたのと、掛け合ってみればひょっとして大学側が費用を少しでも負担してくれる可能性があるかも、という思いで、事情を簡単に書面にしてうちのプログラムで信用のおける先生に見せて、掛け合ってみる価値があるかどうか意見を訊いたんです。すると、その先生から出た言葉は、
"How about marriage?"
つまり、アメリカ人と結婚したらどうか、と。
今度はガッカリしてため息が出ました。
結局、これはあたし個人だけの問題だということのようです。
アメリカに来て外国人として暮らしていると、日本で日本人として暮らしているのとは違って、黙っていて与えられるものはほとんどありません。
何かが欲しいとか、何かがしたいとか、何かが必要だとか、ちょっと大袈裟ですが闘わないと手に入らないものが多いんです。
だから、今回もこの先生が「やってみる価値ある」と言ってくれればダメ元でも闘ってみるつもりでした。
でも、これで気力が一気に失せてしまいました。
というか、たとえあたしに気力があっても、周囲のサポートや理解が皆無の状態で、大学なんて大きな組織を相手にどうやって闘っていいのかもわかりません。
残された道は、
さっさと諦めて、またローン組んで永住権の手続きを始めるか、
ひたすら毎年抽選に応募し続けて当たるまで待つか、
外国人教員への対応のいい大学に転職するか、
日本に帰って何か仕事探すか。
さっさと諦めて借金してでも何でも永住権を早くとれば、それだけ早く副業が持てて収入が増えるハズだし、そうすれば借金だって早く返せるだろうし。
でも、悔しい・・・
抽選に応募し続けていつか当たればいいけど、くじ運あんまりよくないし・・・
ずっと教員公募の情報は見てるんですが、いくらなんでも今年応募するのはマズいだろうから、来年にいいポジションがあれば応募しようかな。
そうすれば、今の大学には3年勤めたことになって一応義理は果たせそうだし。
でも、採用されないかもしれないし、この極楽の土地を去るのはツライし・・・
今のまま大した業績もなく日本に帰っても日本の大学ぢゃ雇ってもらえないだろうし、かといって他に何か仕事ができるわけじゃないし・・・
どうすればいいんだろぅ・・・
【翼をください−就労ビザ・永住権の最新記事】
偶然にも、今日勤務先のHRディレクターと移民弁護士と、永住権申請に向けての最初のミーティングをしたところです。non-profitなので費用は自費になりますし、prevailing wageをクリアできるか?という問題もありますが、少なくとも雇用主が協力してくれているのは幸いだと思います。費用はかさむけれど、DVを当てるくじ運は無いし、DV制度そのものの存続も危ういようなので、やれるだけのことはやろう、という気持ちからEBでの永住権申請の道を探ることにしました。ELさんにも、早く翼が手に入るよう願っています。
ヴィザ&永住権の問題、我が家も翻弄され続けて、「こんな国、頼まれたって住んでやるもんか」とブちぎれたこともあったので、お気持ちよ〜くわかります。
借金に関しては日米、まったく価値観が違いますので、これにはいまだに慣れません。アメリカはクレジット払いが当たり前、現金で払っているとクレジットヒストリーが出来ないので、借金したいときだんぜん不利になるという制度、日本では考えられないですよね。だから最近は割り切って、どんどんクレジットカードを使っています。
これはインド系の友人に教わったことですが、プロモーションとして最初の1年は利子0%、というのがよくありますよね。彼女はそれに申し込み、期限の1年が切れる頃、別の会社に切り替えて、また利子0%のメリットを享受する、ということを繰り替えしているそうです。
外国人として働くということは、いろいろつらい面が多いですよね。
私はこちらで教官になった直後ぐらいから日本だけでなく米国も視野に入れてよりよい職場に移れるよう情報収集したり、たまには実際に応募したりしてます。また同時に現在の職場での昇進も考慮して実績づくりに励んでます。
こうした地道な活動がいつどう実を結ぶのか、全く見当もつきませんがお互いがんばっていきましょう。将来の収入とかそんなことを考えると不安になることもありますが、世界レベルの研究者になる!という気持ちを常に持って私は頑張っています。
お勧めはそのエリアの違う大学に移ることかもしれませんね。私だったら、さくさくと永住権の申請をし、取得します。永住権が問題にならなくなる分、職業選択にも幅が出来ますから。もちろん、借金は怖いですけど、毎月の支払いさえしっかりしておけば、時々、プロモーションで金利の安いクレジットカードが出てきますので、その時に借金を移動させて、より安い金利でこつこつと借金を返していくのをお勧めします。
車も中古に買い換えるとか。(って、売ってもあまり高く売れないんでしょうが・・・)とにかく、ここは歯を食いしばって頑張って、永住権を手に入れることだと思います。
がんばってくださいね!!
マウナケアに登っても手に入らないって(笑)そうなんです、それをわかってもらえないのが悔しいんです。しかも、うちには天安門事件のときにたまたまアメリカにいて永住権がホイッと渡された中国人の先生がいるし・・・(-_-)
DVにあまり考えなく応募して、当たったのに手続きしなかったとかいう人の話を聞くと、そんなんで応募して当選率さげるなーっ!って叫びたくなります。そう、DV制度の存続も危ういんですよねえ。はぁ〜。
>じゃすみん茶さん(あ、茶がついてる?!)
覚えてますよ〜、お久しぶりです。
「頼まれたって住んでやるもんか」って気になってます(苦笑)
クレジットカードの残高廻しの術、すでに使ってます(^_^;) 引越し費用とかアパートの保証金とか家財道具を揃える費用とか弁護士費用とかぜ〜んぶ0% Intro APR のカードをどんどん作って賄うしかなかったので(>_<) おかげでクレジットスコアがずど〜ん★と下がってしまいました。また新しいカード作って残高を移動させるとクレジットスコアに影響するし、残高を移動するのにFeeがかかることが多いのであんまり気軽に移動できませんが・・・
>ぼんさん
お久しぶりで〜す。いつか世界レベルの研究者に・・・そーですね、あたしもいつか有名になるんだ!と思っていますが、そう考えて頑張ればいいんですよね。はぅ。
>トラ猫さん
エリアの中で別の大学に移れればいいんですが、うちの専門分野で博士課程のある大学は全米でも10ちょっとしかないので・・・嗚呼。
やっぱりアンフェアだぁー。
って、こんな気持ちがあったらハッピーでいたくてもいられません(-_-)
労働許可がいらないカテゴリーって、いや、こんなペーペーでめっそうもない、要ります要ります(^_^;) でも、大学に移民関係の弁護士がいないおかげで、教員公募のときにちゃんと労働許可の条件を満たすような広告出してないんです。ったく。
>hanakoさん
うちは留学生のビザ担当に相談しようとしたら、学生専用だからと阻止されました。その時にHRの周囲(?)にある地雷を踏んだような感じだった(未だにどうしてか謎ですが)ので、慌てて引き揚げました(;^_^A
他の大学とかにアプライするのも、下手すると心象を悪くする可能性が高いのでタイミングや動き方をかなり考えないと・・・
ただ永住権のサポートは数年前にやめたようで、今は弁護士紹介のサービスだけです。永住権は自分でやりなさい、ということでしょうか。まだH1Bの残りが長いので、弁護士通さないで個人でやっても大丈夫よぉ、と言われましたが・・・ま、周りにも弁護士通さず永住権を獲得した人がいるにはいますが、やっぱり何となく不安になります。
ようこそいらっしゃいませ♪(亀レスですみません・汗)
き、きぼうのほし、ですか・・・(;^_^A
冥王星みたく抹消されないようがんばります。
>びいさん
そうですか、永住権はサポートしてもらえないんですねぇ。カテゴリーによっては(Outstanding Researcherとか?)弁護士使わないで申請するのも可能かもしれませんが、こう色々と厳しくなってしまっては、どうなんでしょう・・・?
少し前から覗かせてもらっている者です。
海外で働くって、難しいことなんですね!
ガッコの先生でも、そんな状況とは知りませんでした。
アメリカの大学行って、卒業して現地で就職しちゃお!
なんて思っていたんですけど、考えが甘すぎました!
(アメリカが本拠地である某ホテルでどうしても働きたくて。)
大反省してます・・・。
ここ数ヶ月更新がありませんが、
新しい記事を楽しみに待っています!
アメリカにしてみれば、自分の国の人でも仕事につけない人がたくさんいるのに、その人たちを差し置いて外国人を雇うには、それなりの理由が必要なんです。どうしてもこの人を雇いたい、この人でなきゃダメだ、とその某ホテルに思わせるような強みをナオさんが持っていれば(または、身に着ければ)、大丈夫だと思いますよ。