2005年02月24日

Good News & Bad News

教員公募に応募したアメリカの大学の一つから、第一審査をパスしたとのメールが月曜日にあった。

やったーっ手(チョキ)

しかし、喜んだのもつかの間。
そのメールを読み進めて愕然がく〜(落胆した顔)とした。

面接に招待する最終候補者を選ぶにあたって、次のことに対する簡単なレスポンスを日曜の正午までにメールしてください。
1.あなたのリサーチ・プログラムについて述べよ
2.具体的な内容と資金源について述べよ
3.仮に近い将来応募するとして、その資金源の現在のRFP(Request for Proposal)を一つ提示せよ
4.資金を得ようとするリサーチで使う研究法について述べよ

要するに、グラントにアプライして自分の研究で必要な資金は自分で取ってくる準備があるかどうか、ということが知りたいものと思われる。
しかし、こちとらまだ博士論文研究のことしか頭にないのに、これから先やっていく研究のプランとその資金繰りを一週間以内にたてろって、んな無茶なもうやだ〜(悲しい顔)
グラントって言われても、どこでどうやって調べたらいいって言うのさぁあせあせ(飛び散る汗)

あたしの分野ってまだ新しい方で、どちらかというと現場で仕事ができる人の養成にずっと力を入れてきたから、研究の方はかなり遅れてる。
理系の人なんかには呆れられるのかもしれないけど、グラントなんて、日本の財団のグラントには応募したことはあるけど、アメリカのグラントなんてどうやって探すのかすら知らないってば。

ど、どうしよう・・・たらーっ(汗)

一気に奈落の底に突き落とされた気分。


次の日、職場でボスにそのメールを見せたら、読んでる途中で顔つきが変わって、最後に一言、

Oh, Shit!(えらいこっちゃ!という意味合いな感じ)

はい、まさにそのとおりですもうやだ〜(悲しい顔)

でも、そこからはボスが自分の研究計画を発表するのに使ったパワーポイントを見せてくれて、使えるところはこれをそのまま使ってもいいよって言ってくれたり、
NIHとかのお国関係のグラントのことを片っ端から教えてくれて、
その日の午後にはそのボスから大ボスに話が伝わってて、大ボスに呼ばれて行ってみたら、お国関係の組織の担当者につなげてあげるから次の日朝一番で一緒に電話しようと言ってくれて。

Sabbatical(休暇中)のうちの大学のR先生にメール入れたら、博士論文もまだ終わってない学生にとんでもないこと要求してくるな、とあたしの分まで憤慨してくれつつ、うちの大学のリサーチ・サービスの人に連絡つけてくれて、グラントの探し方教えてもらえるように頼んでくれて。

大ボスが一緒に電話してくれたお国関係の組織の担当者の人も、R先生が紹介してくれたうちの大学のリサーチ・サービスの人もこれまたみんな親切で。

パニックで不安に押しつぶされそうで、あまりにも突然で急激なストレスから頑丈な精神が自慢のこのあたしが胃炎を起こしたような状態から数日で、とりあえずグラントの探し方はわかったし、お国のグラントの仕組みもなんとなくわかったし、リサーチ・プログラムもそれなりに頭の中で形になってきたし。とりあえず、なんとかなるかも、と思えるようになった。
それにしても、よってたかって助けてもらって、あたしって何て幸せモノなんでしょう・・・

というわけで、こんなことしてる場合ではないので、今日のところはこれにて。
あと二日・・・時計
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