2005年02月21日

Plagiarism(盗作)

ニッポンの大学の内情をいつもこのブログで垣間見させていただいている、大学教員の日常・非日常こんな記事がありました。
あたしもニッポンの大学時代にはカンニングをやらかしたりしましたがあせあせ(飛び散る汗)、さすがに丸写しレポートを提出するほど厚顔無恥ではなかったです。
アメリカではPlagiarism(プレイジャリズム)と言われるこの丸写し行為について、こちらの大学の現状をちょこっと書いてみます。

こっちの大学はPlagiarism(盗作)にはかなりウルサイです。
他人が書いたものをいかにも自分が書いたように見せかけて発表したり提出したりすることが(それがたとえ授業のペーパーでも)いかに悪いことか、大学の校則(?)を読まなくても頭に叩き込まれるようになってます。
授業のシラバスには不正行為は退学になることもあると書いてあって、その"不正行為"の中にちゃんとPlagiarismが明記されてます。
たとえ数行の引用や抜粋でもちゃんと出典を明記しないとPlagiarismになるので、出典の記載についてはうるさく言われます。
てゆーか、学生の方が逆にナーバスになってて、この場合は出典を書いた方がいいのか、などという質問がよく出ます。

実は、豪雪地帯の修士時代、同じプログラムの学生でこのPlagiarismをやらかして本当に大学院をクビになった院生がいました。
その院生は、当時30代前半で常識も倫理も備わっているハズの"大人"だったのに、院でのプレッシャーに負けて(詳しい事情は知らないけど)やっちまったようです。
しかも、一度目のときにバレて厳重注意を受けて、セカンド・チャンスをもらったのに、再提出したペーパーでもPlagiarismをやらかしたらしく、ついには退学。
そもそも、大学のProfessorというのはその道のプロなわけで、その分野でどんな研究が行われてるか、どんな議論が行われているか、には精通している(ハズな)わけだから、そんな人にどっかっから丸写ししたペーパーを提出したらバレないはずなかろーに、と思うのはあたしだけ?

今の大学院では学生がPlagiarismをやらかしたという話は聞いたことがないけど、学部レベルではどうなんだろう?
あたしがGraduate Instructor(非常勤講師?)で学部のクラスを教えてたときは、不正行為はあったけど、Plagiarismではなかったです。
そもそもあたしが出したペーパーの課題は、個人的なことを書けというものだったので、他人のを盗作しようがなかったし。
でも、出典は書いた方がいいのか、という質問が出て、個人的なことを書くのにいったい何を引用するつもりなんだろうと思ってたら、授業で使ったテキストを引用して行数稼ぎしてた学生がいました(笑)
(このあたりのGraduate Instructor苦労話はまたそのうち書くつもりなので、お楽しみに!)
ちなみに他のGraduate Instructorたちからも学生が盗作したという話は聞いたことがなかったです。
まあでも、ないわけはないでしょう。
ただ、こっちの学生はフラスコ先生の大学の丸うつしレポートの学生たちみたいに、バレたときに"なにが悪い"と開き直ることは絶対ないと思います(苦笑)
人気ブログランキングへ
posted by EL at 15:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日々の泣き笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
 
Web phd.seesaa.net