「やらなきゃいけないことを先に済ませておきなさいよ」という母親の言葉に従ってTo Doリストを見てみると、そこにあるのは、
1.ビザ面接
2.免許証の更新
3.生命保険の解約
1はとりあえず済ませたので次は2と行きたいところでしたが、あたしの日本の車の免許、実は去年の誕生日で切れていて、その後6ヶ月以上たっているので外国にいて更新できなかったということを証明するためにパスポートが要るらしい、ということが判明。つことはビザが貼り付けられたパスポートが送られてくるまで2はオアズケ。
3はニッポンで仕事をしてるときに掛け始めて、そのままアメリカにいても月々の掛け金を払い続けてきたんですが、とうとう払えなくなったので解約することに。まあ、こっちの勤務先の大学で保険関係は全部入ってるし。ちょっと前から解約したいと思ってたんですが、本人がいないと手続きができないと言われこの機会を待つことに。保険会社に電話したら担当の人が来てくれるとかで、これはサッサと片付きました。しかし掛け捨ての保険にしてなくてよかった〜(しみじみ)
それと、今まではニッポンに帰ると歯医者やら婦人科やらのドクター巡りをして日本滞在中通い続けるハメになるのが恒例だったんですが、今回はドクター回りはしないことにしました。
アメリカで就職もしたことだし、健康保険も毎月自己負担分ちょこっと払っててあとは勤務先が払ってくれてるし、そろそろちゃんと腰を入れてこっちのドクターに診てもらった方がいいかなと。
いや、砂漠の博士課程時代は大学でアシスタントシップの仕事をしてたので、大学の職員と同じように保険があったんです。でも、一度も使わなかったし
いやほんと、砂漠時代の6年間ただの一度もドクターにかかることはありませんでしただって、こっちのメディカル・システムって病気になってから使うものじゃなくて、病気予防が(たぶん)基本概念で、そもそもドクターにかかるのにすんごい先でないと予約が取れなかったり、自分でPCP(Primary Care Physician:主治医)を選んで、その主治医の紹介がなかったら別のドクターにかかれなかったり、ややこしいったらありゃしない。そもそも、誰も知らない土地でどうやって主治医を選べっつーんだでも、選ばなきゃ保険に入れないのでしょーがなく「ど・れ・に・し・よ・う・か・な・か・み・さ・ま・の・い・う・と・お・りっ」って適当に選びました
豪雪地帯の修士時代は結構ドクターにかかりました。でも、大学のヘルス・センターが使えたのでラクチン。大学外では虫歯で歯医者にかかっただけでした。
砂漠の大学にもヘルス・センターはあったんですが、職員用の健康保険があるので学生用のヘルス・センター・フィーを免除してもらってたので使えませんでした。
あれ?なんか話がズレてる・・・
ニッポンでやらなきゃいけないことはこの3つ以外にも、ペーパーの採点と成績つけ、という大きな仕事が残っていたんですが、2年半ぶりに会う甥っ子と姪っ子と始めて合うもう一人の甥っ子になついてもらおうと子守をがんばっていたら、採点どころじゃありませんでした。
そして面接から一日たち、二日たち・・・
届きました。
なにがって、ビザが。
木曜日に・・・
わっはっはっは、そんなわけで無事VISA獲得
いや、まだまだ安心してはいけない。このVISAがあっても今度アメリカに戻った時にアメリカの入国審査官が再入国を認めてくれるとは限らないんだから。
それに、このVISAに関してはその後も問題が続発。
LecturerのポジションをAssociate ProfessorとしてH1-Bを申請してしまった弁護士さんのミスは当局(?)に発覚することはなかったのですが、その後請願書類を見ていて更なる間違いを発見。
業務内容のところに、Undergraduate(学部)の授業を教える、と書いてあるじゃないですか
うちのプログラムにUndergraduateはないから、あたしが学部の授業を教えるなんてことはあり得ないんですけど・・・
ったく、弁護士さんも弁護士さんだし、やっぱりそれに堂々とサインしてるうちの人事も人事
そして何よりも大きな問題は、このH-1Bという就労許可はその請願をした雇い主に対して出るものなので、その雇い主以外のところでは働けないということなんです。
つまり、あたしの場合は今の大学を辞めたらH-1Bを失ってしまうし(あたしが費用出したのに)、セカンド・ジョブをしたかったらまたその雇い主を請願者にしたH-1Bを別に取らなきゃいけない、と。
セカンド・ジョブができないというのはあたしの大きな誤算でした。
あたしの専門というのは手に職があるようなものなので、それを使って仕事ができるんです。今の勤務先の他の先生たちも大学での仕事とは別にそれぞれその専門の仕事をして副収入を得てるんです。それより何より、うちのプログラムの教員はその仕事をしてなきゃならないという決まりがあるんです。
このままじゃあたしは勤務先のrequirementを満たすために、その仕事をボランティアでやるしかありません。
でも、その副収入なしにお給料だけで、しかもその中から借金返しつつグリーンカード取るまでの費用を全部捻出しなきゃならないのに、あたしどうやって生活していけばよいのでしょう・・・
それと、もう一つ知ったことですが、グリーンカードがなかったら家を買うのも20%の頭金がなかったらローン組めないらしいんです。
言われてみれば納得がいく話なんですが。何てったってH-1Bは非移民ビザですから、ローン会社も途中で逃げられないように警戒するのは当たり前といえば当たり前。
でも、今の海辺の中都会の不動産相場で20%の頭金となると、他所の田舎町だと古い家が一つ買えてしまうくらいの金額なんです。
アパートの家賃が高いので、それだったら早く家を買ってローンを払ってる方がいい、とアメリカ人の友人たちにはよく言われるんですが、それはアメリカ人にだけできる技なんだってば
そんなわけで、あたしがアメリカで翼を手に入れる日は来るのでしょうか?
最近、非合法の移民の問題がアメリカでは大きく取り上げられていますが、法律に従って合法的に住んでいるあたしでさえアメリカは決して優しくはありません。
移民の多いアメリカでさえこうなんだから、日本に住んでいる外国人はもっと大変なんだろうな・・・(ぼそ)
【翼をください−就労ビザ・永住権の最新記事】
気になってコメントつけさせていただきました。
ちょこちょこ拝見させていただきます。
ブログ難しいですか?あたしは、書きたいときに書きたいことを書きたいようにしか書いてないので、あんまり難しいとは思わないんですが・・・(;^_^A
がんばってくださいね。
でも、ちゃんと働けるんだし。博士ももらえるんだし(私はもらえないかもしれない状態なんですよぉー・・・泣)。まだ下には下が存在してます・・・(うるうる)。。。
住宅ローンのこと、知らなかったのでガッカリです。僕の住む島国の州も、ELさんの海辺の州と同様の不動産事情です。
これから移民局に提出なので、結果はまだ分からないのですが、、。
ビザが出るまでは落ち着かないです。
下には下、って・・・(苦笑)ということは、その下にはきっとその下が存在してるってことですよね(^_-)-☆
>じろうさん
って、以前メールいただいたじろうさんじゃないですか?お久しぶりです!
手に汗握っていただいて恐縮です(;^_^A
おっしゃる通りサイドジョブの収入をH1-Bのスポンサーである今の勤務先を通してもらえれば当局(?)にはバレないと思いますが、ただバレないというだけで、法律上問題がないわけじゃないようです(弁護士さん曰く)。
>sa_2006さん
ビザ出ましたか?ホント実際に手にするまで落ち着かないですよね。
>こきこきさん
はじめまして。他のアメリカ人と学歴や経験が違わないのに、外国人だというだけで不利益を被るのは納得がいかないので、今までも一つ一つ闘ってきたんですが、いい加減Give me a break!って心境です。
明日大阪にて、H1−bの面接です。自分のクラスの授業を終えておまけにグレードの採点と提出までしてから冬休みに帰国。最終日からわずか3日後に飛びました。 院を出てから直接働いていたので6年ぶりに帰国です。この面接でスタンプをもらえてもあと2年とちょっとしか期限が無いんです。2回目なんです。でも、発行されなかったらクラスは誰が教えるの?って変な疑問が。こんな短い期間に学校も代役を探せないだろうし。この休みも次の授業の準備とかで、懐かしいうまいめしなんて食いにいく時間もないんだろうなあ。なんかこの頃4年も利用されたのに2年後には学校からポイッて捨てられそうな気がして怖い。。。。シニョリティなんてあって無いような気がするのは私だけ?
うえるかむ♪
そーそー、使われるだけ使われてイザとなったら簡単にポイされそうな気がしますします!いかにして必要不可欠な人間だと思わせるかが、サバイバルの秘訣。だから、結構大きな仕事を背負い込んだり、無理して夜も日もなく働いてしまうんですが、こんなにしたって大学側からしたら、教員の代わりなんていくらでもいるんですよねぇ。莫大なグラントでも取って稼ぎ頭になるとか、注目を浴びる研究でもして広告塔になるとかでもしない限り。
面接、スムーズに行きますように。
あたしも年末に帰りま〜す。