2006年06月18日

VISA面接準備

I797A.JPG

前回「翼をください」のエントリーでH-1Bが取れたと書きましたが(「ツイてきた?!」参照)、正確に言えば"Petition for a nonimmigrant worker"(非移民就労請願)が承認されたということで、実際にはINSから写真のような通知書(Form I 797A)がペラリと一枚届いただけです。本来なら請願者(=雇用者=勤務先の大学)が受け取るハズの許可証ですが、うちの大学はスポンサーとしての名前だけで申請はあたしが自腹を切ってふらふら弁護士さんを雇って手続きしてもらったので、この紙切れもあたしの手元にあるというわけです。
この紙切れがあれば、アメリカに居る限り3年間はスポンサーの元での就労が決定というわけなんですが、アメリカ国外に出て再入国するにはVISAが必要になるんです。そんなわけで今回日本に帰国したときにアメリカの大使館または領事館でビザの申請をするという大仕事が一つありました。

弁護士さんによれば実際にビザが届くまでにかかる期間はまちまちで、3週間くらいかかることもある、ということだったので、ニッポンに帰って直ぐに面接に行けるよう帰国のひと月くらい前には在日米国大使館のこのサイトで面接の予約をしました。
いやもうインターネットとは便利なもので面接の予約だけじゃなく、ビザ面接予約の待ち日数や書類の処理にかかる日数なんかも東京、大阪、札幌の大使館&領事館それぞれのがこちらでチェックできるので、急ぎの場合なんかは東京は混んでるから大阪で!なんてこともできそうです。あたしがチェックしたときは東京も大阪も面接の待ちはなく、書類の処理日数が大阪の方が短かったので、迷わず大阪にしました。

面接当日までに必要な書類をそろえなきゃならないんですが、それもサイトで全部チェックできて、必要なフォームはダウンロードできるようになっています。新たに記入して作らなければならなかった書類がDS156とDS157の二種類でしたが、オンラインでの作成でしかも保存ができなかったので最初にブランクの状態でプリントアウトして必要事項を手書きで記入してからオンラインで入力するようにしたんですが、それでも何度もやり直しをするハメになってもんのすごい時間時計かかりました。
これまでのアメリカ訪問の日にちを全部書けって、そんなもん何十回も出入りしてるのに全部書けっちゅーんかいパンチ
最後に弁護士さんに見てもらったんですが、そこで若干の修正があって、また一からやり直しでしたもうやだ〜(悲しい顔)

あと、ひやっがく〜(落胆した顔)としたのが過去10年間に発行されたパスポートを全部提出しないといけないんですが、一番最初のパスポートをアメリカに持ってきてなかったし、日本の両親に預けてある“大事なもの袋”の中にも入ってるかどうか・・・でも、よく考えたらそのパスポートは10年以上前に発行されたものなので必要ないという結論に達してホッと一息。
申請費用は$100ですが、日本円で日本の金融機関から振り込まないといけないので、為替レートの変動の関係で費用は毎月変わるようです。あたしの時は11,800円でした。6月は11,200円だそうです。ちきしょうっ失恋
ビザは後日発給されるのでそれを送ってもらうのにEXPACK500 というのも持って行かねばならず、エクスパック?なんじゃそりゃ???状態の浦島花子なあたしでしたが、コンビニで売っていると書いてあったので近所のコンビニを数件回りましたがどこにもそれらしい物は置いてなく、結局郵便局郵便局で買いました。
そしてトドメは提出書類を全部「クリアファイル」に入れてこい、というもの。「クリアファイル」じゃないとダメなのね、と思ったら何だか笑えました。

就労ビザの申請の場合はこれら以外にもいくつかの書類が必要になるんですが、その一つは写真のI-797。それからI-129請願書のコピーとありますが、これは弁護士さんに「これも提出してください」と渡された厚み1センチほどの書類の束でした。
弁護士さんはその書類の束(H-1Bの申請書類)を手にとって「ココからココまで読んどいてくださいね」と。
その書類の束はその時に初めて見ました。ビザ面接のときに何か質問されてもちゃんとつじつまがあった応えができるように勉強しておけということなのね、とぺらぺらと目を通していたらとんでもない記載がそこにexclamation×2

書類の束のここかしこに記入されているあたしの職業がAssociate Professorとなってるじゃありませんか!
しかも、うちの勤務先の大学の人事の担当者ときたら、“弁護士さんが作った”大学からのサポートレターなんかにもAssociate Professorのままで堂々とサインしてるし。
いったいどこに目ェつけとるんじゃーっパンチ(おっと地が・・・あせあせ(飛び散る汗)

あたしの肩書きってPh.D.を取るまではLecturerってことになってて、Ph.D.を取ったからAssistant Professorにしてもらえるんですが、いくらなんでもそれすっとばしてAssociate Professorなんて(人事がそれでサインしたんだからアソシエートにしてくれってゴネてみようかしらん・・・ダッシュ(走り出すさま))。
それに、同じく面接の時に雇用証明として提出しなきゃいけない採用通知にはしっかりPh.D.取るまではLecturerで取ったらAssistantですよって書いてあって、Associate Professorなんてどこ見ても書いてないんですけどたらーっ(汗)
急いで弁護士さんに電話をしたら

「普通の人にはわかりませんよー。僕も違いなんてわからないし、Assistant Professorっていうと助手みたいで、Lecturerの方が偉い先生みたいだし・・・」と。

へえ〜、Assistant Professorってそんなに響きよくないんだぁ。Law Schoolを出たような人でもアカデミアの職級って知らないのかぁ・・・

なんて感心してるバヤイではないっexclamation
採用通知が使えないことを知った弁護士さんが次に言い放ったのは

「大学から新たに雇用証明の手紙をAssociate Professorで書いてもらえないですかねえ?」

も、もしもしい?Associate Professorと書いてある申請書にサインしたのはあくまでもちゃんとチェックしなかっただけのことで、係長クラスで雇ってるのに課長ですなんて雇用証明書くわけないだろーがむかっ(怒り)
と言ったら納得したのかしないのか「じゃあ、給与明細には肩書き書いてないからそれを提出してください。」と弁護士さん。

弁護士さんが言うには、INSの方に修正を出してもいいけど、それだとまた時間がかかるとのこと。
もうニッポンに帰るチケットは取ったし、ビザ面接の予約も取ったし、この機会を逃したら冬休みまでニッポンに帰れないし、このまま強行突破しかない土壇場のあたし。

「面接で聞かれたらAssociate Professorだって言ったほうがいいですよ、一般人にはどうせわからないし、まあ大丈夫ですよ、はっはっはっ・・・」と高笑いの弁護士さん。

ウソのつけないあたしはどうやってウソをつかずにその質問を切り抜けるか頭を抱えつつ、どーかその質問はされませんよーに、と神様・仏様・ご先祖様にお祈りする日々が続くことになりました。


さて、どうなるビザ面接!(つづく)
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この記事へのコメント
時差ボケはいかがですか。この手の「紙切れ」に触れることがなかったので、
「何で中央に赤いシミがあるかな」
と思ったのですが、これは、女神さまの手……なのでしょうか?
Posted by 中山大安 at 2006年06月21日 07:47
私も先週大阪でH-1Bの手続きをしてきました。書類は大学がそろえてくれて、でも、面接でも対したこと聞かれませんでしたよ、、ビザも2日で出ましたし、、だいじょうぶですよ!
Posted by しんじ at 2006年06月21日 10:15
>大安さん
たぶん、そうです、松明(?)を握っている自由の女神さまの手だと思います。
時差ボケは、まだボケてます(T_T)

>しんじさん
おや、タッチの差(死語)で大阪で会えませんでしたね。大学が書類を揃えてくれたってウラヤマシイ限りです・・・
Posted by EL at 2006年06月21日 18:12
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