2005年01月20日

博士課程苦節●年の概要と言い訳

アメリカの大学院の博士課程で、博士号を取るまでにはコースワークや博士論文以外にもいくつかの大きな乗り越えなきゃならないメジャーイベント(試練とも言う)があるのですが、アメリカの博士課程では実際に毎年・毎学期どんなことをするのか、を簡単にまとめてみました。
これもまた大学院やプログラムによって、はたまた学生ごとに違うので、あくまでもあたしの場合はこんな風に進んできた、ということを言い分け付きで(;^_^A
(*)印のモノについては、そのうち一つずつ詳しく解説して行く予定です。

一年目:Fall Semester(秋学期)
コースワーク(*)のみ3クラス(9単位)履修。Research Assistant(RA:研究助手)(*)として週20時間働いていました。

一年目:Spring Semester(春学期)
コースワーク2クラス(6単位)と実習(*)(3単位)。RA継続。
このセメスターの初めにPreliminary Exam(予備試験)(*)というのがありました。

一年目:Summer I
実習(3単位)と、"Research 7000"(*)と呼ばれるコース(?)(3単位)。RA継続。

一年目:Summer II
実習(3単位)。RA継続。

−−−この時点で博士論文研究(*)に取り掛かり始めました−−−


二年目:Fall Semester
コースワーク2クラス(6単位)と実習(3単位)。RA継続。

二年目:Spring Semester
コースワーク2クラス(6単位)と実習(3単位)。RAを週に10時間、Teaching Assistant(*)(TA)として学部課程の授業のディスカッション・グループを一つ担当(10時間相当のアシスタントシップ)。

二年目:Summer I
実習(3単位)。この年の夏は「夏期博士論文奨学金」が取れたので、その条件としてアシスタントシップはもらえないことになっていて、労働はナシ。

二年目:Summer II
コースワーク1クラス(3単位)。
ここでDoctoral Qualifying Exam(Quals:博士号資格適性試験?)(*)に突入しました。


三年目:Fall Semester
コースワーク実質最後の1クラス(3単位)、スーパービジョンのクラス(3単位)(*)、インターンシップ(*)(3単位)。Graduate Part Time Instructor(GPTI:大学院生非常勤講師?)(*)として学部課程のクラスを2つ担当(週20時間相当、という建前)。
このセメスターの初めにQualsのプレゼンテーションがあって、Qualsが終了しました。
この最後の1クラスがクセモノで、大っ嫌いな科目な上に、もんのすごい課題の量で、結局このセメスター中にはほとんど課題をこなすことができなくて、Incomplete(未履修)にしてもらいましたが、Completeできたのはこの二年後でした・・・(-_-;)

−−−【言い訳】ここまで突っ走ってきて所謂"燃え尽き症候群"だったのに加えて、最後のクラスがイヤでイヤでたまらない精神的プレッシャーと、GPTIとして初めて学部のクラスを一人で教えることになってその準備やら何やらに追いまわされいたことで、博士論文には全く手がつかなくなりました−−−

三年目:Spring Semester
スーパービジョンの実習(*)(3単位)、教授法(1単位:前のセメスターから教えていたので単位を登録して取っただけ)、博士論文(5単位)。インターンシップ継続(単位は取らなかったけど)。GPTIとして学部課程のクラス2つ担当。

三年目:Summer I
インターンシップ継続(3単位)。GPTIとして学部課程の夏期集中講座一つ担当。

三年目:Summer II
博士論文(3単位)。インターンシップ継続(単位は取らず)。

−−−GPTIで教える仕事で心身共に消耗しきっていたので、これ以上は無理だからまたRAに戻して欲しいと訴えたけど、これ以上うちのDepartment(学部)からアシスタントシップは出せないと言われ、途方に暮れる。でも、うちのプログラムの先生の一人(R先生)がそこで救いの手を差し伸べてくれて、その先生のグラント・プロジェクト(学外から予算を取ってきたプロジェクト)からアシスタントシップがもらえることに\(^o^)/−−−


四年目:Fall Semester
博士論文(9単位)。RAという肩書の元、インターンシップを兼ねたアシスタントシップ(R先生のグラント・プロジェクト)で週20時間の労働。

−−−【言い訳】アシスタントシップの新しい仕事内容に慣れるのに精一杯で博士論文手付かず(当初の予定ではここらで学位が取れてるハズでした・涙)−−−

四年目:Spring Semester
博士論文(9単位)。R先生のアシスタントシップ継続(週10時間)。R先生の紹介で別のDepartmentからアシスタントシップがもらえることになって週10時間の労働。

−−−【言い訳】新しい職場に慣れるのに精一杯で博士論文手付かず−−−

四年目:Summer I & II
単位は取らず。別のDepartmenのアシスタントシップ継続。その職場の別の部署から仕事のオファーがあり、二つの部署を掛け持ちして週20時間労働。

−−−【言い訳】新しい仕事内容に慣れるのに精一杯だったのと、実質週30時間以上働いていたので博士論文手つかず。留学生は週20時間を超えて働いてはいけないので、超過分は時々(有給で)お休みを取って調整−−−


五年目

通常のセメスター(Fall & Spring)は博士論文を9単位ずつ。夏学期(I & II)は博士論文を3単位ずつ。二つの部署の掛け持ちアシスタントシップ継続。


−−−やっと博士論文が"ノロマな亀"ペースで再び動き始める−−−

六年目:Fall Semester
博士論文(9単位)。アシスタントシップは部署の掛け持ちをやめて、一つの部署だけにして週20時間労働。

−−−博士論文研究のプロポーザル通過−−−

六年目:Spring Semester(現在)


というわけで、はぁ・・・(←ため息しか出ないらしい)
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posted by EL at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 学位取得過程 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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