二度目のミーティングには通訳がついた。
専門は違うけど同じ日本人の大学院留学生だった。
教授陣はもちろんあたしのためによかれと思ってのこと、でもプライドの高いあたしには屈辱だった。
だけど、当時のあたしの英語はそのくらい酷かった(;_;)
そのミーティングで教授のひとりがこんなことを尋ねた。
"Why didn't you ask for help?"(どうして助けを求めなかったの?)
そんな、自分から助けを求めるなんて、そんな恥かしいことできません・・・
そう言ったらその教授が目を丸くしながらこう言った。
"We thought it would be disrespectful to help you when you weren't asking for help."(あなたが助けを求めていないのに手を差し出すのは、あなたに失礼だと思っていたわ)
・・・・・・!!!
お互いに目から鱗な、文化差新発見だった(苦笑)
どうやらクビということではなさそうだったので、そのままその大学院の修士課程に居座ることにした。
しかし、他のアメリカ人同級生たちはクリスマス・バケーションが明けたら実習に入るはずだけど、あたしにはそれは無理(きっぱり)。
なんてったってあたしの専門分野というのが、英語が母国語のアメリカ人と全く同じように日常のコミュニケーションできるってことが最低限かつ大前提の世界。
この日常会話というヤツが一番難しい。
旅行で使う英会話とか専門関係の話しとかだとある程度の語彙と会話のパターンを覚えてしまえばいいんだけど、日常会話ってやつは何が飛び出すかわかりゃしない。
ただひたすら、現地でネイティブ・スピーカーに混じって生活して身につけるっきゃない。
この頃はもうルームメートさまさま。
こっちから話し掛けなくても、わかってなくても、そんなことはおかまいなしに毎日色々話してくれるし、クリスマスに彼女のご両親の家にも連れて行ってくれたり。
結局、修士の課程は実習を一番最後にして、教室での授業を先に全部とってしまうという、他のアメリカ人学生たちとは逆に進むことになった。
そうそう、後でわかったことだけど、このプログラムで外国人として正規に留学生をとったのはあたしがはじめてのようなものだったらしい。
以前インド人留学生がいたらしいけど、インド人で留学するような人は子どもの頃から英語で教育受けてるから別。
だから、TOEFLの点数がいったいどういう意味なのかココの教授陣にはサッパリわかってなかった模様。
ほとんどエッセーで合格したようなもの・・・
やっぱりココでもオマケ?(^_^;)
しかし、この年以降外国人の入学希望者には、応募書類にビデオ撮影した自己紹介の添付が課されるようになった。(;^_^A
私の友人は京大を出てアメリカで博士号を取りましたが、ディフェンスに2回も失敗したという経歴の持ち主です。英語がほとんど話せません。そんなのフツーです。
僕はアメリカの公立中学で働いた時に校長に「通訳呼んだ方がいいよ」と差別発言をされました。たいした玉です。
では失礼します。
この年で"子"と言われるとは思いませんでしたが(笑)、一人ボケツッコミが"秀逸"だなんて大阪人にとってはこの上ない褒め言葉をいただいて光栄です m(__)m
しかし、英語にはみなさん苦労なさってるんですねえ。日本語を習ったこともないアメリカ人に「あなたの英語は僕の日本語よりずっと上手だよ」って褒められた(?)時はどう反応していいかわかりませんでしたが・・・