「学位取得過程」では、アメリカの大学院博士課程の中身、どんな順番で何をすれば博士号が取れるのか、ということを詳しくご紹介します。
ただし、博士号取得過程と言っても、大学院によって、あるいは同じ大学院でも自然科学系か社会科学系かによって、はたまた同じ社会科学系でもプログラムによって全く中身が違います。
なのでココでは、社会科学系の特殊な分野であるあたしのプログラムの場合、という(超)限定付でご理解ください(^_^;)
まずは博士号を取るのに必要な単位数(Credit Hours)について。
あたしの場合は豪雪地帯の大学院修士課程で取った単位のうち、30単位をトランスファー単位として認めてもらえました(トランスファーの最大限は30単位)。
それに加えて、今の大学院博士課程で取った単位が61単位。
そして、博士論文の単位が12単位プラス(最低単位数が12単位であとは学位を取るまで増えつづけます)。
たいていは、授業一つにつき1セメスターで3単位となっています。
うちのプログラムには、通常の授業以外に実習(12単位)、インターンシップ(6単位)、ティーチング(1単位)というのがあります。
ティーチングというのは、TA(Teaching Assistant)またはGI(Graduate Instructor)として大学の学部課程のクラスを教えて取れる単位のこと。
TAやGIについて詳しくはまたそのうち。
ちなみにうちの大学院の授業は、通常のセメスターはほとんどが週1回3時間。
もちろん途中で休憩はあるけど、慣れるまでは結構タイヘンです。
実習なんて夜6時からで、10時くらいまで延長することも珍しくなかったし。
これが夏になると、週2回3時間ずつだったり、週3回2時間ずつだったり、ヘロヘロになります。
それから、留学生は常にフルタイムでいないといけないので、1セメスターに最低9単位は取らないといけない(実際は9単位以上取るのは自殺行為)。
夏は留学生としては別に授業を取らなくてもいいんだけど、うちのプログラムは夏も授業を取るか実習をしているかが前提なので、各サマー・ターム(夏は2学期に分かれている)に3単位ずつ取ることになります。
というわけで、同じ専門で修士号を持っている人が、うちの博士課程をすんなりと駆け抜けて博士号を取るのに最低3.5年かかります。
中学時代陸上の短距離をやっていて、長距離が超苦手なあたしは途中で息切れしてしまったので、すんなりと駆け抜けられませんでした(T_T)
博士号取得の単位数についてもっと詳しくお聞きしたいのですが修士号を30単位でトランスファークレジットとして認めてもらえ その他 90単位が 必要取得単位数となるのですか?
砂漠の博士課程の必要単位数はトータルで106単位でした。豪雪地帯の大学院修士課程から30単位トランスファーできたので、残りの76単位を砂漠で取りました。実際には、最低限のその76単位を取ったあとも、博士論文が長引いた分博士論文単位をずっと登録していたので、最終的にはものすごい単位数になりましたが。