2004年12月17日

プロポーザル通過!

本当にこの日がやってきた。
やっと、と言うべきなんだろうけど、信じられない、という気持ちの方が強い。
目の前にある山があまりにも大きすぎて、本当に登りきれるなんて思わなかったから。
山の麓から頂上を見上げて、その高さに圧倒されて一歩も進めずに二年近くため息ばかりついてた。
でも、とうとう回り道も道草もできなくなって、後は登るか諦めて来た道を引き返すか、というところまで追い詰められて、やっと重い足を引き摺って、一歩一歩足元だけを見て歩いてきた。
そしたら、本当に頂上に辿り着いた!

プロポーザル・ディフェンス当日。
プロポーザルについて詳しくはこちら
発表は基本的にオープンなんだけど、宣伝しないし、Fall Semesterが昨日で終わってしまったので、学生の多くは里帰りしちゃっていないので、出席者はたぶんCommitteeの四人だけかな、と思ってたら、友達が一人来てくれた。
小さいグループでの発表だし、Chairの先生には「Committeeはみんなプロポーザルを前もって読んでるんだから、発表はMethodsを中心に10分くらいでいいよ」って言われてたし、PowerPointを作ってメモのところにほとんど台本を書いておいたし、昨晩自分で練習もしたので、ギリギリまでそんなに緊張しなかった。
PowerPointに鶴の絵の和風の背景を使ったら、結構評判よかった。あんまりプロフェッショナルじゃないかなとちょっと心配だったんだけど、研究テーマが日本に関係してるし、ということで選んだ。
実は、他の人のプロポーザル・ディフェンスに出たことがなくて(←オープンだって知らなかった人)、どういう風に進めるモノなのかよくわからなかったんだけど、まあプロポーザルを発表すればいいんでしょ?ということで適当に準備しました(汗)

Chairの先生の初めの挨拶に引き続いて、発表をいざ始めたらかなりスラスラと言葉が出てくるので我ながら感心(笑)
発表そのものについてはもともと度胸は据わってる方だし、日本の学会で大勢の前で発表したり、こっちの学部課程の授業で100人近くの学生に教えたりしてたこともあって、割と場慣れもしてるので大丈夫なんだけど、英語で二浪した身分でこんな風にエーゴで堂々と発表できる日が来るなんて・・・
ほとんど自己陶酔しながら(笑)Research Background、Research Rationale、Purpose of the Study、Methodsを順番に発表して、Analysesセクションに突入、というところでフと我に返って「時間どうでしょう?」と言いつつ時計を見ると、ぎょっ★
もうすでに15分過ぎてるし・・・
でもChairの先生が「大丈夫」って言ってくれたので、そのままAnalyses、Interpretationと継続。
最後の方は喋り疲れて、後はここに書いてあるとおりです、なんてごまかして終了。
結局25分もかかっちゃった(汗)
昨日の夜、全部通しで練習しなかったから、モゴモゴ・・・(←ここで言い訳してる人)

で、その後は質問コーナー。
Committeeの先生たちってば、「とてもしっかりしたプロポーザルでよく出来てるし、エキサイティングな研究だよ」と前もって言ってくれたり、「提案があるんだけど、これ言ってもキライにならないでね」とか言いながら、すんごい気を遣って質問してくれた(^_^;)
質問というよりは、ほとんどがとっても貴重な、グッドアイデア!な提案ばっかり。
でも、最後の方でChairの先生が質問したことが全く理解できなくて、頭が真っ白になって応えられず。
質問の意味がわからないって言えばいいのに、それすら言えないほと頭が真っ白(>_<)
たぶん、脳みそが疲れてオーバーヒートしていた模様。
先生たちに助けられて、やっと何のことかわかったけど、アセアセでした。
その質問コーナーが40分くらい続いたんだろうか、その後はあたしと聴衆は退室してCommitteeだけでこのプロポーザルをパスするかどうか相談。
建前上はパスしないこともあるんだろうけど、これまでパスしなかったという話は聞いた事がないし、これでパスしなきゃChairの先生の顔が丸つぶれなので、パスしないとは思ってなかったから、その間は会議室の外で聞きに来てくれた友だちとおしゃべり。
友だちはそのまま帰ってしまったので、5分くらいしてあたしだけ会議室へ。
Chairの先生がCongratulations!と言ってくれて、あとは先生たちとちょっと雑談。
"This is exciting!"ってみんなしきりに言ってくれて、先生たちの方がエキサイトしてる感じだったけど、当の本人はヘロヘロ(;^_^A
その後はChairとCo-chairの先生とで改善点と今後の進め方の打ち合わせをして、解散。

その場ではゆっくりお礼が言えなかったので、Co-chairの先生のオフィスに後でお礼を言いに行ったら、
"This is one of the strongest proposals I've ever seen."(今まで見た中で一番しっかりしたプロポーザルの一つよ)と言ってくれた。
ええっ、うそでしょ?!
信じられなかったけど、お世辞でもすごい嬉しかった。
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posted by EL at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日々の泣き笑い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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