そのうちの一つが、教員の新規採用。
そーなんです、ウチのプログラム、来年度またAssistant/Associate Professorの空きポジションが一つあるんです
去年のうちに公募の案内を出して、応募の締め切りも去年のうちだったんですが、やっとこれから審査を始めようかなというところです。
しかも、誰がSearch Committeeやる〜?なんて今頃暢気なこと言ってます(;^_^A
いや、Search Committee Chairを決めただけで、いつ、誰が、何をする、ということがな〜んも決まってないんです
Search Committee誰がやる?という話になったときに、あたしあたしっと真っ先に手を挙げたのは言うまでもありません。
何てったって去年応募者側でヂゴクを味わいましたから、採用側がいったいどういうプロセスで人選するのか興味津々
でも実は、砂漠の博士課程プログラムでの“友だち”レベルの人が何人も応募してるの知ってるんです。
だから、もしかしてそういうのが不適切だったら、と遠慮がちに他の先生たちに聞いてみたら、「いや応募者のことを個人的に知っているのはプラスなことだから」と言われて、再び嬉々としているあたしです。
あたしの経験やあたしの周囲の人たちから聞いたところによれば、実力社会アメリカといえどもやっぱりある程度はコネの世界なんだな、というのが率直な印象です。
いや、本当に実力のある人にはコネなんて必要ないんでしょうが、あたしのような凡人ではやっぱり誰を知っているか、誰がサポートしてくれているか、が鍵になるように思います。
最後には本人の実力というのは間違いないとは思いますが、この人がサポートしてくれているというだけで開かれなかったはずの扉が開かれたりすることもあるんです。
あたしの場合は砂漠の博士課程の恩師R先生のオシがなければ、今の仕事には就けていなかったと思います。
何と言ってもオマケ採用でしたから(^_^;)
最初に採用した人が給与などの条件交渉で折り合いがつかずに断ってきたらしく、かといって他に面接した人はイマイチで、もう採用時期もほとんど終わりで残ってる人いないんじゃないか、というところであたしの名前が浮上してきたらしいです。
きっとR先生が今の勤務先のプログラムのディレクターに何か言ってくれたに違いない、と思っています。
後で聞いた話によると、その頃はもう採用側の先生たちも長くかかったプロセスにうんざりしてて、とりあえずまだ残っているこの人(あたし)を面接して、
もし “She walks like a duck, quacks like a duck" なら採用(←なげやり)
って言ってたそうで、面接で見事に(?)あたしはアヒルみたいによたよた歩いてアヒルみたいにガーガー鳴いた(らしい)ので採用になったそうです
もう一つ面接まで行けた某大学もR先生の強いオシのおかげでした。
なんだか博士課程の他の友人たちは面接にすらたどり着けないのに、あたしはそういうコネみたいなののおかげで面接をゲットできたのを引け目に思って、当時の砂漠の職場のボスに相談したことがありました。すると、
「僕も大ボスが僕のために扉を開けてくれたおかげで今のポジションに就けたんだ。キミのために扉を開けてくれる人がいるんなら開けてもらえばいいんだよ。でも、そこから先はキミの実力だから。」
と言ってくれて、一気に気持ちが軽くなったのを覚えています。
そんなわけで、今回の新規採用も誰かが誰かの扉を開けるんでしょうか。
あたしも扉を開けてあげたい人はいるんですが、あたしなんかが開けなくても自力でバーン☆と開けてきそうな人なので暖かく見守ってみます(笑)
とりあえず、Committee のメンバーが個々に応募者全員の書類に目を通して、ランク付けをすることから始めるようです。
楽しみ楽しみ〜
【大学教員へのイバラの道の最新記事】
これまでの、こっち側としての経験ですと、採用をもらう人とそうでない人には埋めようのない差が… というか、書類選考の時点でかなり決まっているというか… ここんとこは、状況によるでしょうけど。
今月末もJob Talkがあるので、こっち側として参加しますが、メチャ楽しみです。勉強になりますし。
私もブログを作ったので遊びにきてくださ〜い。
ぼんさんは確か英国にいらっしゃるんですよね?英国の教員採用ってアメリカと同じような感じなんでしょうか?
>しんじさん
うーん、最後は実力だと信じたいです(;^_^A
なかなか一般論では語れない部分もありますが、基本的なプロセスは同じだと思いますよ〜 ただまぁ、英国はいろいろ寛容というか、なんというか(もじもじ)