つきましては、新年のご挨拶をするには松の内もすっかり過ぎてしまったので、とりあえず本年もこんなマイペースブログでよろしければ、たま〜に(私共の生存確認のために)お足をお運びいただけましたら幸いでございます(違)
そんなわけで、年の始めにはやっぱり少しは威勢のいいエントリーをということで、去年のうちに決めたとあるカクゴをばお披露目させていただきたいと思います。
そのカクゴとは、何を隠そうビザのことなんですが・・・
断腸の思いで借金して何とかゲットしたH-1B(就労ビザ)なんですが、もうすぐ3年の期限が切れるんです。
そこで、選択肢としてはいくつかあったんですが、
1.永住権を申請する。
2.他国に脱出する。
3.H-1Bをもう3年更新申請する。
今の職場が相変わらずビタ一文出そうとしないので、1はボツ。同僚がさっさと自分で弁護士を雇って永住権取ったけど、全部で1万ドルもかかったという話を聞いて、あたしにゃそんな金は断肝臓(?)したって作れやしねーって、というわけでアッサリ没。
2は、実は水面下で計画を進行してはいるんですが、結果が出ません
なので、残った選択肢は3。H-1Bは3年期限を一回だけ更新できるんです。トータルで6年。更新と言っても、することは新規の申請とほとんど同じ。ただ、全体のH-1Bの募集人数の制限の枠外になるので、余裕を持って申請できるというのが唯一の違い。あたしの場合は職場が高等教育機関だったり、非営利だったりするので、どっちにしても人数制限の枠外なのです。
そんなわけで、H-1B更新にかかる弁護士費用を調べてみたら、新規の場合と全く同じ。そんなら少しでも安い弁護士をとばかりに、移民弁護士ショッピング。でも、インターネットで探しまくって一番安い料金を設定しているところでも$600(弁護士報酬のみ)。
$600なら断盲腸(をい)くらいで何とかなるかもしれないとは思ったのですが、どこの馬の骨かもわからない弁護士に$600も払って、もし何かヘマでもやられてH-1Bが更新できなかった日にゃ、悔やんでも悔やみきれまい。
いや、実はそういう話を人づてに聞いたんです。当然更新できるであろうハズの人、つまりアメリカで非常に需要の高い専門職に従事している人が弁護士のミスでH-1Bの更新ができなかったという話を・・・
そんなときにインターネットでふと目に留まったのが、H-1BのDo-It-Yourself Kit つまり、自分で申請できるように必要なフォームとか記入の仕方とかがパッケージになってて、数十ドルでダウンロードできるというやつ。
とりあえず、そのキットを購入して、新規時に弁護士が作った書類の束をじっくり見てみたら、何だか自分でできそうな気になったというわけです。
なんてったってこちとら博士号持ってるんだから、出来ないはずはないっ ピーエイチデーに怖いものなしっ
って、博士号は移民法とは全然関係ないんですが
というわけで、2009年初めの決断とは、
就労ビザの更新を自分でするぞー
でした。
キットを読んでるんですが、そんなに難しいわけじゃないようです。ただ、色々と揃えなきゃならない書類があって、時間がかかりそうというだけ。
そう、時間だけ。
時間。
それでなくても時間に追われる毎日なのに、果たしてこんなことに費やす時間があるんでしょうか、あたしぃ・・・
果てしなく不安・・・どんより
そうそう、実はコレには裏話があったんです。
あれは去年の夏の終わりごろ。
日々の仕事のストレスに加えて、とある事件(仕事関係)があって(これについてはまたいずれ)、イライラが頂点に達している時に、このビザの更新問題が気になり始めて、ある日あたしブチ切れたんです。
「高い弁護士雇うお金なんかないですし、たとえ雇うことができてもビザが更新できる保証なんてないですし、それでビザ更新できなかったらニッポンに帰らなきゃならないんですっ!」と、あろうことか小ボスに向かって。
そうしたら、その小ボスは直ぐに中ボスの所に飛んで行って、
ビザのことが(ELの)ものすごいストレスになってる。ビザの費用をいくらか出してくれるように大ボスにかけあってくれないか、
と頼んでくれたらしいんです。
中ボスは大ボスにかけあってもいいと言ってくれたらしいんですが、その話を小ボスから聞いて、小ボスと中ボスのお気持ちだけ有難くいただいて、丁寧にお断りしたんです。
有難く、と言うのは建前で、正直なところ「出して当然だろーが」と今でも思っていますが
しかし、せっかくのオファーを断ったのは外でもない、今の職場に費用を出してもらったらまた3年間ココにいなきゃなくなるからです。その3年のうちにもしかしてイイ話があるかもしれないし、それを棒に振りたくはないのです。正直なところ、今更費用を出すと言われてもTOO LATEなんです。
ええ、筋金入りの頑固者なんです、あたくし
でも、今思うに、たとえあの時このオファーを有難く受けたとしても、その直後に起きた学部の予算の問題で、きっとオファーはナシになっていたことでしょう・・・
【翼をください−就労ビザ・永住権の最新記事】
初めてメールします。私も40代で博士号を去年取得し、現在は夫の就職の関係でワシントン州に移住し、大学で非常勤として授業を講義しています。
今日たまたま検索して、ELさんのブログに行き当たり、楽しく読ませていただきました。大変共感する部分があり、参考になりました。
このブログ「このコメントは管理者にしか読めません」という機能がないようなので、あわてて半分削除してこんな感じで残させていただきましたが、これで大丈夫でしょうか?
ありがとうございます。お伝えした通り、もしできることがあったらおっしゃってください。
お仕事の方、がんばってください。私は、ハーフタイムという身分なのですが、できるだけ時間を有効に使って、ステップアップにつなげていきたいと思っています。
またELさんのブログ、楽しみに読ませていただきますね。
ビザの問題、ほんと頭イタいですよね。僕はアメリカで修士をやって、その後大学で働いたりしてたのですが、あまりの外国人に対する扱いの酷さに頭に来て、PhDはカナダにしました。ほんと、天と地の違いです。ビザのことは、まるで考えない生活というか。とにかく人材不足なので、永住権は留学生でも割と簡単に取れますし(僕は実質10ヶ月で出そうです)。カナダは人口も大学も少ないし、就活はアメリカかな、と思っていましたが、ELさんの苦労っぷりを伺って、ちょっと気が変わりました。あの環境に戻るのは嫌だ、、。
ELさんはカナダの大学、検討されてるのでしょうか?アメリカで教授職についているなら、永住権はすぐ出してくれると思いますよ。それがあればカナダ国内のポジションやプラクティスはかなり有利になりますし(日記を拝見して、わりと近い分野かな、と推測してます)。余計な口出しでしたら、申し訳ありません。
これからも貴重なイバラ道の情報、楽しみに読ませていただきます。
色々ご心配いただいてありがとうございます。その後の状況はまたこちらで報告させていただきます。
>とびさん
実はカナダ脱出計画あるんです(^_^;) やっぱり、先にカナダの永住権取っちゃったほうがいいんでしょうか? どこの公募を見ても「カナダの市民権か永住権のある人を優先する」って書いてあるので・・・
あたしもカナダでPhD取ればよかったと思うことしばしば、な今日この頃です。